【島の人に会う】
『利島の人』は、株式会社TOSHIMAの清水さん。埼玉県出身。内地(島の人は本土をこういうらしい)で就職をしたものの、島での就職情報を知り一念発起。利島に渡った移住組。農協勤務の後、株式会社TOSHIMAの立ち上げに参加。現在は東海汽船の代理店業務を行いながら、ガイドも行う。毎日のように釣りを楽しむ島の人の利島ガイド。

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利島は若い人が多いらしい。20、30代の移住者も多く、内地とは年齢分布が違うそうだ。利島は若い島でもあるらしい。移り住んで7年の清水さんの話を聞きながら、島散策へ。

「なんで、最初に利島なんですか?」という質問。船や取材の都合でこういうスケジュールになっただけだったので、特に理由はないんですがと答えると、「利島は就航率も低いんで、もっと確実に行けるところのほうがよかったんじゃないですか」と。確かに条件つきの船だったんで、到着できない可能性もあったなあと改めて思う。でもそういうなかなか来られない利島に無事辿り着けたということは、これからの旅もラッキーなんではないかと良い方向に。

【椿の島・利島を巡る】
20万本の椿が島の80%を占める、椿の島・利島。車で巡るとそれがよくわかる。都道228号線・利島一周道路の両側はほぼ椿。「ほとんどは植林した椿なんですよ(清水さん)」。養蚕で過ごしていた島の経済を安定させたのが椿。江戸時代、歌舞伎などの文化が華やかになったことで椿の需要が高まり、椿栽培が広がったんだとか。今では椿油の生産は日本一。へー。勉強になる。植林された椿は、光の当たり方を考えて規則正く植えられている。そんな椿林をゆっくり散策するのも楽しそうだ。花が咲く時期はどんなんだろう。

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都道からちょっとそれて農道へ。両側を椿に囲まれた細い道を通る。
椿は塩害に強く、風にも強いということで、島で育つ環境に恵まれた植物とのこと。なるほど。利島にぴったりな産業なんだな。

ここまで椿を見ると、お土産は椿油にしたい。集落の商店で売っているけど、民宿でも売っている場合もあり。出港日に港まで降りてしまうと買えないので、その前に購入を。

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清水さんのガイドでNature Serviceドローン隊は利島各所で空撮。海に囲まれた椿の島をカメラに収める。写真ではなかなか伝わらない島の自然のスケール感がわかる映像になりそうだ。

映像はこちら!

【利島のオススメスポット】
弥生時代の遺跡もあるほど、利島の歴史は長い。利島だけの珍しい風習も多い。
「正月はこの一番神様から参拝を始めるんです(清水さん)」という『阿豆佐和気命本宮』。静かな森の中にある厳かな神社は、苔むした長い石の階段が印象的。階段の石は海から運んで来たんだとか。ここを参拝後、二番神様、三番神様と巡る。「昔は歩いて回ったらしいですが、今は車ですね(清水さん)」。この一番神様の周辺は、植林ではない椿林が広がる原生林だそうで、そんな意味でも利島の原点という感じ。

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清水さんオススメの道を教えてもらった。利島一周道路の北側、伊豆大島を見ながら下る坂は、星空の坂。天気のいい夜、街頭がない道、見上げると綺麗な星空が広がるんだとか。

各方角にある展望台はもちろんオススメ。当然のようにビールの美味しいスポット。

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利島には2レーンのみのボーリング場が利島にはあるらしい。今回の取材では休館日で行けなかったので、こちらは次の機会に!

【利島の事情】
利島に飲み屋はない。予約制、おつまみ・飲み物持ち込み制のカラオケBOXが、島唯一のネオン。というわけで、家呑みが基本とのこと。小さい集落なので、集合が楽だそうだ。「自炊しないですねえ」という清水さんは、毎日どこかのお宅で飲んでいるので、自炊しないんだとかw 自宅にはビールサーバーを設置。利島では自宅が居酒屋w

利島の夜は清水さん宅で宴会。島の話をいろいろ伺う。

「利島は『アイランド』じゃなくって、『島』なんですよねえ」と清水さん。リゾート感があるのがアイランドという意味だそうで、利島はそういう島ではないという。利島を巡ってなんとなく意味がわかった。観光者にとって、島というとリゾートのイメージを持つだろうが、利島は人の生活を感じるというところだろうか。もちろんリゾートの島でも生活をしている人はいるが、利島は生活している場所におじゃましている感じ。80%の椿林は島の人の生活のための林というのがその理由かとも思う。そういう意味で利島は『島』なんではないかなあと。この言葉はもしかしたらこの後の渡航のキーワードになるかも。他の島に行って、どっちの印象を持つか楽しみだ。

【利島の環境】
いい写真が撮れたらSNSなどにアップしたくなるが、電波状況とかどうなのか? 大手3社でも全体的にさほど状況がいいわけではない。場所によっては圏外に(隣の新島側だと新島の圏内に入ってLTEになる場合あり)。SNSに画像アップくらいは可能だが、がっつりデータの送受信は難しいかなあと。民宿によってはWi-Fiのサービスもあるので、必要な場合はそちらの確認も(利島はADSLだが、人口が少ないため速度はそれなりに速いらしい)。

利島はキャンプ禁止で、キャンプ場もなし。なので宿泊は民宿。10件ほどが営業しているので、利島のWEBサイトなどでご確認を。コンビニはもちろんないし(伊豆諸島にコンビニチェーン店はない)、商店も小さい。必要な日用品は用意していくことをオススメ。ATMは郵便局に。

【そんなわけで…】
雨の中上陸した利島だったが、その後は晴れ間も見えて、結果ご機嫌の島旅。

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清水さんにガイドいただた利島は、やはり過ごし方を考えないといけない島だなあという印象。
リゾートアイランドではない利島は、人が生活をする島。その生活の場に「おじゃまさせていただいている」だけ(清水さん宅におじゃましましたしw)。決して観光者に優しいわけではない。ちょっと不便を楽しむくらいの感じがちょうどいいのかもしれない。

ただただのんびりと過ごすためにおじゃまする島・利島。

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利島の情報はこちらから。
http://www.toshimamura.org/

次回は「伊豆大島編 1」。伊豆諸島最大の島を巡ります!

Nature Service 正会員 島事業リーダー
酒と音楽をこよなく愛する自由な情報設計者。島での楽しみ方は素潜り。綺麗な海を見ると潜りたくなって仕方ないらしい。潜った後のビールと、民宿のご飯が大好物。ビールおじさん。

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