【夜の船旅を楽しむ】
今回の旅のスタートも、もちろん竹芝桟橋から。窓口でチケットを引き換え、チケットに名前を書いたら(乗船前に記入しておく)、のんびりターミナルで出航を待つ。伊豆大島でトライアスロンの大会があるようで(東京アイランドシリーズ)、自転車を持ち込む客も多い(東海汽船:手荷物・貨物輸送案内)。いつものように、いろんなところでビールを開ける音が聞こえてくる。負けずにこちらもカシュっといく。そんな今日の竹芝ターミナル。
出港30分前から乗船開始(チケットの半券は下船時に回収するので、大事に保管を)。乗船タラップをくぐれば、気分は一気に島モード。

さるびあ丸
さるびあ丸

乗船したら早速甲板飲み会の開始。船内の自動販売機でのビール購入には、年齢確認のため運転免許証が必要。運転の予定がなくっても、ビール飲むならお忘れなく。
離れていくネオンや工場街の明かりをつまみに、ちょっとぬるくなり始めた海風を感じながら飲む。次第に船酔いなのか、酒酔いなのか、どうでもいい感じになってくる。
甲板飲み会は風をいかに避けるかが勝負。風向きを考えて、なるべく風の弱いところへ。レジャーシートやクッション、小さい椅子があると便利。甲板飲み会は自然との戦い。急に強く吹くことも考えて、ビニール袋などが飛ばないようにしっかり押さえておく。撤収のときはしっかり後片付けも。強風時は無理せず。

甲板でビールおじさん
甲板でビールおじさん

【新島上陸】
朝。天候は曇りだが、時折晴れ間も見える。降り出すようなことはないだろうと思いながら、本村(ほんそん)集落側の新島港から上陸。サーファーの聖地とも言われるだけあって、ボードを抱えた来島者が何人か降りてくる。レジャーの島という雰囲気。

新島が見えてきた!
新島が見えてきた!

新島の集落は2つ。南北の山の間にある集落が本村。民宿やお店が多く、海水浴場や温泉、サーフィンスポットへのアクセスもいい。新島の中心。
もう一つの集落・若郷は島の北側。こちらは落ち着いた感じの小さな集落で、のんびりと島時間が過ごせる。本村とは長いトンネルで繋がっている(トンネルは徒歩・自転車は通行禁止なので注意。村営バスあり)。
本村での移動手段は自転車がオススメ。多少アップダウンはあるが、海水浴場や温泉を気軽に巡るには十分(自転車は民宿で借りれる場合もあるので、予約時に確認を)。サーフボードなどの大きな荷物があったり、坂のきつい山の方に行く場合は、レンタカーの検討を(新島観光協会:借りる・移動)。

【新島の魅力『海と砂浜』】
新島の魅力はなんといっても海。そして長く続く砂浜。エメラルドブルーの綺麗な海を見ているだけで気持ちが癒される感じがする。取材日は曇り空だったが、それでも綺麗さが伝わってくる。夏のトップシーズンには、躊躇なくこの海に飛び込んでしまうに違いない。
そんなわけで新島の綺麗な砂浜を巡ってみる。島に数カ所ある砂浜は、どれも違った魅力がある。そんな砂浜でのビールはかなり美味いに違いない。

島の西側、新島港から本村集落に向かう道沿いに広がる『黒根海岸』と『前浜海岸』。コーガ石の砂でできた白い砂浜と、エメラルドグリーンの海の組み合わせはリゾート感たっぷり。テトラポットに守られた浜は波も穏やかで、家族で海水浴が楽しめる。宿やお店が多い集落に近いので、何かと便利な海岸。突堤でぼーっと海を見るのにもいい。

前浜海岸でビールおじさん
前浜海岸でビールおじさん

島の東側の『羽伏浦海岸』は、外洋の波を直接受け、日本とは思えない波に乗れるとサーファーが集まる(世界大会の会場にもなる)。こちらもコーガ石でできた白い砂浜だが、西側より多少砂が細かい。波が高いので海水浴には向かないが、どこまでも長く広がる白い砂浜と青い海、そして白い断崖は、自然の力に圧倒される絶景。浜の入り口にある白いメインゲートは羽伏浦のシンボルで、どこか地中海ぽい。

羽伏浦海岸
羽伏浦海岸

若郷集落にある『若郷前浜』は砂質が違い、黒っぽい砂浜が広がる小さな砂浜。比較的混雑ぜず、波も静かなので、子どもの遊び場としては最適。のんびり静かに過ごすにも最適。

若郷前浜でビールおじさん
若郷前浜でビールおじさん

どの浜にも、綺麗なトイレとシャワーが近くにある新島。なんとも観光客に優しい。

【奇妙な像が並ぶ島】
新島を移動していると、道沿いに並ぶ奇妙な石像に驚く。一体や二体じゃない。その数は簡単には数えられないくらい多い。正直「なんだコリャ」が第一印象。いや、何度見ても「なんじゃコリャ」。

モヤイ像
モヤイ像

これらの像は『モヤイ像』。決して『モアイ』ではない(モアイ像がモデルのようだがw)。「モヤイ」とは、島の言葉で「力を合わせる、助け合う」の意味。新島とイタリアのレバリ島でしかとれないコーガ石で掘られていて、メイド・イン・新島の観光シンボルを作ろうという思いで1980年代に作られた。渋谷駅の待ち合わせスポット・モヤイ像は、新島から送られたその中の一体。形は様々だが、あれが何十体と道路に沿って並んでいる。やっぱり奇妙。道沿いだけでなく、コーガ石で作られた像や建物などが、島の各所にある新島。いろんな形の像を探して島を巡ってみるのも面白い。珍風景として(すみません)一見の価値あり。

このコーガ石から作られたガラス製品もメイド・イン・新島の一品。綺麗なオリーブ色のガラスは、島の思い出の一品としても最適。新島ガラス体験教室もある。

オリーブ色の新島ガラス
オリーブ色の新島ガラス

【さらに奇妙な温泉も…】
新島の南側には温泉がある(新島は活火山)。砂風呂もできる有料の温泉施設もあるが、是非とも行きたい温泉が『湯の浜露天温泉』。和風の名前からは全く想像のできない、ギリシアの神殿を思わせる奇妙な建造物が、実は無料の露天風呂。これまたコーガ石で作られている。水着を着て入るこの温泉は、海水浴やサーフィン後の冷えた体を温めてくれるかなり快適な温泉。足湯もあって、こちらも気持ちいい。

湯の浜露天温泉
湯の浜露天温泉

【さて、新島の印象は…】
綺麗な海と砂浜に囲まれ、存分に海水浴やサーフィンを楽しめる新島は、リゾート感たっぷり。沖縄などのような大きな宿泊施設などがあるわけではないが、綺麗な海と砂浜はまさにリゾート。若干のチャラさもあるが(過去に『ナンパ島』と言われた新島だが、今そのイメージはない)、家族で海水浴ができるし、サーフィンをがっつり楽しむこともできる。トイレやシャワーといった設備も充実しているし、土産物屋や飲食店も受け入れ態勢が十分。サーファーは別として、ライトにのんびり自然を楽しむには、最適なのではないかと思う。
『島』か『アイランド』かで言えば、迷いなく『アイランド』と言っていい島(『島』と『アイランド』に関しては「利島編2」参照 )。そんなリゾートアイランドの所々にある、モヤイ像や、パルテノン神殿を思わせる建物がアクセントを与えて、「ただのリゾートではない」新島らしさを作っているように思う。

『綺麗で奇妙な優しいリゾートアイランド・新島』
「奇妙」は褒め言葉のつもりなんですが…。なんかすみません。

ようこそ新島!
ようこそ新島!

新島の観光情報は「新島観光協会」Webサイトから。

次回「新島編2」。サーフィン・ボディーボードの聖地を、島の方と巡ります!

Nature Service 正会員 島事業リーダー
酒と音楽をこよなく愛する自由な情報設計者。島での楽しみ方は素潜り。綺麗な海を見ると潜りたくなって仕方ないらしい。潜った後のビールと、民宿のご飯が大好物。ビールおじさん。

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