スマートフォンやタブレット、携帯電話などを持って出かけるのは当たり前の時代。うっかり自宅に置き忘れようものなら、何か大切な連絡を逃してしまうのではないかと、1日中ソワソワしてしまう人も多いのではないでしょうか。

北米キャンプレポート2016(THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT,Kampgrounds of America, Inc.)の第9弾となる今回は、日常生活のみならずキャンプにおいても重要性の増してきたこれらモバイル端末が、キャンプでどのように利用されているのかをご紹介するとともに、「インターネット環境」と「キャンプの滞在日数」の関係性についてもご紹介しましょう。

スマートフォンや携帯電話は必須アイテム

モバイル端末といっても種類はいくつかあります。そのなかでも、スマートフォンもしくは携帯電話をキャンプに持参すると答えた人の割合は、2014年の83%から2015年には88%に増加し、キャンプの必須アイテムの1つであることがよくわかります。

また、ノートパソコンを持参するキャンパーは2014年に28%だったのに対し、2015年には24%にまで減少しています。代わりにタブレット端末を持ち込むキャンパーが目立つようになり、2014年の21%から2015年は32%にまで大きく増加しました。

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出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.33

モバイルの利用目的は?

では、キャンパーの皆さまは、モバイル端末をキャンプ場にまで持ち込んで一体何に利用しているのでしょうか?ダントツの1位は、「メールのチェック」なのです。たとえキャンプ中であってもメールのチェックは欠かせない!という人は結構多いようです。

ただし、その割合は2014年の51%から2015年は41%にまで大きく減少しています。一方、増加傾向にあるのは、「おもしろそうな現地情報を得るための検索」(37%)、「目的地の情報収集」(29%)、「オンラインマップの利用」(24%)などで、単なる「メールのチェックツール」としてだけではなく、「調べるためのツール」として、より多岐にわたる使い方をされるようになってきているようです。

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出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.34

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インターネットがつながると滞在日数が伸びる!?

先ほど、キャンプ中でもメールのチェックをする人が結構多いということをご紹介しましたが、実はこの「メールをチェックできる環境」(=インターネットにつながる環境)と「キャンプの滞在日数」には関連性があるそうなのです。

北米キャンプレポートによると、キャンプ中でもメールのチェックが可能だと、メールのチェックが不可能な場合と比較して、平均で3日長くキャンプ場に滞在していることがわかったそうです。それはつまり、インターネットに接続できないという不安を取り除ければ、キャンパーは可能な限り長くキャンプ場に滞在したいと願っているということになります。

携帯電話の電波が届かない場所やインターネット環境のない場所を敢えて選んで旅に出るというのも1つの方法ではありますが、モバイルにはキャンプをより楽しくしてくれる使い道がたくさんあります。そんなモバイルの強みを最大限活かしながら、キャンプを思う存分楽しんではいかがでしょうか?

《参考URL》
THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT|Kampgrounds of America, Inc.
(本文掲載のグラフはKampgrounds of America, Inc.さんより使用許可をいただいております。)
(意訳:菊地薫)

Nature Serviceのキャンプ場

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