皆さまが最後に森林浴に行ったのはいつ頃でしょうか?意識的に森林のなかを歩いているという方もいれば、キャンプや登山などを通して無意識のうちに森林のなかを歩いているという方もいらっしゃると思います。

一方で、森林浴という言葉を耳にするのも久しぶりだな~という方には、ぜひ素晴らしき効能を知っていただき、森林に足を運んで欲しいと思います。今回はこちらの記事からのご紹介です!

森林浴は日本発祥

1982年に、当時の林野庁が森林浴という言葉を使ったのがはじまりです。自然から遠ざかると人は体調が悪くなるが、どうやら森林には人を元気にする力があるようだ、と言い始めたのです。ですが、当時はまだ科学的なエビデンス(証拠)があったわけではなく、なんとなく良いらしいといった曖昧な状況でした。

その後も、世界各国の研究者が森林には何かしら良い効能がありそうだ、という関心を寄せつつも、本格的な研究がなされたのは2000年代に入ってからのこと。2004年に森林セラピー研究会が日本で設立され、その代表である李氏のもと、科学的な側面から研究がなされはじめたのでした。

話しは少し遡りますが、森林セラピー研究会の代表である李氏がなぜ森林セラピーに興味を持ったかというと、彼もまた森林に救われた一人であったからだそうです。1988年当時、東京で医学生として過ごしていた彼はストレスの多い生活を送っており、そんな彼を救ったのが1週間のキャンプでした。自然のなかで過ごすうちに李氏は活力を取り戻し、そこから森林浴効能に対する探究が始まったのでした。

森林浴の効能

ここで森林浴の効能について、李氏の研究をもとにご紹介しましょう。森林セラピー研究会を設立した翌年、彼は科学をベースとして、森林浴の効能に関する実験を行いました。東京に住む健康な中年男性12名を、森林浴の旅に3日間連れていくというものでした。

被験者たちは、旅行前、中、後の心拍数、血圧、アドレナリンとコルチゾール値(どちらもストレスに反応する物質)を医師によって計測されていましたが、その結果からは、森林浴による明らかなプラスの効果が神経系に見られたそうです。

具体的には、ストレスホルモンの生成は抑制され、血圧と心拍数が下がりました。さらに、闘争・逃走反応と言われるストレス反応が抑制され、一方で休息と回復が助長されているという結果が得られたそうです。また、被験者によると、森林浴により気分が良くなった、睡眠時間が長くなった、という効果が得られたそうで、これらはその後数週間続いたそうです。

森林浴の楽しみ方

さて、引き続き研究の進められている森林浴ですが、最後にその楽しみ方についてもご紹介しましょう。特段、難しいことは何もありません。視界に入ってくる自然をのんびりと見つめ、木々や土などのにおいを鼻から深く吸い込んでは吐き出してください。そして、街中に溢れる電子音やスピーカーから発せられる音ではなく、全方位から聞こえてくる草木のざわめき、鳥のさえずり、虫の音、川のせせらぎといった自然の音に耳を傾けてください。

また、木に抱きついたり、優しく触れたり、葉をなでてみたり、自分の家族に接するように自然に触れることも大切です。さらに、その土地で採れるキノコや果実などをふんだんに使っているレストランや市場に立ち寄り、味覚にもアプローチしてみると一層楽しみが広がると思います。五感をフルに使う!それを意識して森林浴に臨んでみると良いかもしれません。

全国的に暖かな陽気の日が増えてきました。寒さで縮こまった体や心をほぐしてあげるためにも、森林浴に行ってみてはいかがでしょうか。

《参考URL》
How Nature Heals|THE EPOCH TIMES
Conan Milner
Japanese “forest medicine” is the science of using nature to heal yourself—wherever you are|QUARTZ
Ephrat Livni
(意訳:菊地薫)

NATURES. 編集部 キュレーター
花と野菜に囲まれて生活しています。休日はスコップ片手に土と戯れ、草花を愛でながらリフレッシュしています。いつしか豪華客船に乗り込み、毎日海を眺めながら世界各地を旅行するのが夢です。

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