ビジネスマンにとっての出張は、当然のことながら仕事のためであり、たとえ魅力的な観光地への出張であっても”旅行気分”で行く人はあまりいないと思います。

しかし、出張の用件が片付いたあとの数日間を、自分の余暇の時間に充てられるとしたらどうでしょうか?目的が仕事であることに変わりはありませんが、少しだけワクワクする気持ちも生まれませんか?

近年、よく耳にする「ワーケーション」や「ブレジャー」といった言葉。今回は、仕事とレジャーを合体させることによって生まれた新しい旅の形、「ブレジャー」についてご紹介したいと思います。

(ワーケーションについて:今さら聞けない「ワーケーション」働き方と生き方の可能性を広げよう!

「Business」+「leisure」で「Bleisure」

Bleisure(ブレジャー)とは、business(仕事)とleisure(余暇)を合体させた造語です。普段の出張に数日~数週間の休暇をプラスして、「仕事ついでに旅も満喫してこよう!」という何とも嬉しい旅の形です。

Booking.comのメンバーを対象にした調査では、「ビジネス旅行者の49%は、現地での楽しみを得るために出張期間を延長している」ことがわかっています。また、別の調査によりますと、出張に行く経営者の81%がブレジャー旅行を活用しており、世界的な傾向としてブレジャーは当たり前のこととなりつつあるようです。

効率的と考えられているブレジャー

ブレジャーの優れた点は、その効率性にあるとこちらの記事では紹介しています。

とあるインドのビジネスマンは、出張に行く際は同時に数日間の休暇を申請し、ブレジャー旅行を利用しています。出張と旅行を別々に設定しなくて済む分、航空券を予約する手間が省け、さらには旅費の節約にもつながっているとのこと。この点においてブレジャーは効率的であり、優れた上司ほどこれを理解してくれているそうです。

また、ブレジャーは優れたビジネスマンを生み出すことに一役買っているとも考えられています。出張に出れば、そこは普段関わることがない人たちの住む街です。日常的な人付き合いや生活から完全に離れ、何か新しいものに触れるまたとないチャンスとなります。

そういった貴重な時間を持つことで、ビジネスマンは視野を広げることができ、それが新たなアイディアを生み出すといったことにつながっていくのだ、と体験者は語ります。

ブレジャーの形態は色々

ブレジャーの形態は企業によってさまざまですが、大型休暇を取得するのが当たり前の欧米諸国では、出張に出かけた流れのまま1か月ほどの休暇に入ることもあります。そして、時には家族や友人もブレジャーにあわせて航空券やホテルを取り、出張先で家族らと余暇を楽しみます。

さて、少し気になるのが、ブレジャー旅行の代金は誰が支払うのか?という点ですが、これは企業によって異なります。往路のチケットや仕事に関わる宿泊費は会社から出るとしても、”レジャー”に費やされる費用(復路のチケットや追加のホテル代、食費など)は個人負担だったり、交渉次第で会社で出してもらえたりと、現状は会社次第のようです。

ただ、一部の企業では”レジャー”分の費用を負担してくれるところもあるようで、それならば率先して出張に行きたい!なんて声が聞こえてきそうな気がします。

現に、多くビジネスマンたちがブレジャー旅行に高い関心を持っていることがわかっており、Booking.comの調査によると、「ブレジャー旅行が可能なのであれば、給料が今より下がる仕事に就いても構わない」と調査対象者の3割が答えているそうです。

残念ながら、日本でブレジャー旅行が推進されているという話は今のところ聞きません。ですが、働き方改革がより進めば、将来的には、「出張に行ってこい!」に対し、「仕事が終わったら数日現地で休暇も楽しんできていいですか?」と当たり前のように言える日が来るのかもしれませんね!

《参考URL》
8 Big Travel Predictions for 2017|Booking.com
Why “Bleisure” Travel Is the Latest Trend|oyster.com
Margot Bigg
(意訳:菊地薫)

Natures.編集部より

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