これまでの【ハイパフォーマーの習慣をヒントに!】シリーズでは、ハイパフォーマーと呼ばれる人たちが、ストレス発散も兼ねて楽しんでいるアクティビティなどをご紹介してきました。
(前回:瞑想でメンタルヘルスを健全に!【ハイパフォーマーの習慣をヒントに!】

今回は、労働生産性を高めるためには無視することのできないストレスの軽減方法について、こちらの記事から『フルタイムで働きながらMBAに通う人たち118人』を対象とした研究結果をご紹介したいと思います。

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家庭での過ごし方に着目

『フルタイムで働きながらMBAに通う』というのは、言うまでもなく大変なこと。膨大な量の課題やテストに追われるのはもちろんのこと、それに加えてフルタイムで仕事をするわけですから、自然とストレスもたまることでしょう。

今回ご紹介する研究では、そんな多忙な日々を送る彼らの日々の活動と家庭内での過ごし方の関係性に注目。118人の被験者に活動モニターを装着し、1週間の活動量とストレスとの関係性を調査しました。

活動量が多いと八つ当たりが減る!?

その結果、1日の平均歩数が10,900歩以上の人は、7,000歩以下の人に比べると、配偶者や子どもなどの家族に対して、「愚痴を言う」「八つ当たりをする」といったことをあまりしない傾向があることが判明したそうです。つまり、運動のようなアクティブな活動をすると、仕事に関わる嫌なことを帰宅する前に頭から振り払うことができる、ということなのです。

研究者たちが具体的に勧めているのは、ウォーキングや水泳。ウォーキング(早歩き)も水泳も、おおよそ1時間を目安に活動するのが良いとのこと。

運動がより良い睡眠を呼び、イライラ感を抑制する

仕事であまりにも嫌な思いをし、(本当はそんなこと望んでいないにもかかわらず)家庭内の誰かに当たってしまったという経験、一度や二度くらいはありませんか?それは、精神的にも肉体的にも疲れ切ってしまうと、八つ当たりを自分で抑制できなくなるからです。

その抑制に役立つもう一つのポイントは、より良い睡眠をとること。そして、良い睡眠は、さきほどお勧めしたような適度な運動によってもたらされるものなのです。適度に体を動かした日は良く眠れた!と実際に体感したことがある方も多いのではないのでしょうか。

今回の研究でも、適度な運動をし、良い睡眠をとっている人ほど、家庭にまで仕事のイライラを持ち込まずに済んでいる人が多いことが分かったそうです。

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記事では、ウォーキングや水泳を推奨していますが、水泳はジム通いが必要。それが負担だなと感じる方は、自分が気軽に続けられる別の運動に置き換えてみると良いかもしれません。

また、自然の中に入ることは科学的にもストレス発散の効果が認められていますので、休日には運動を兼ねてハイキングなどに出かけ、ストレスの元凶を頭の中から追い払う機会を作ってみてはいかがでしょうか。

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《参考URL》
Rough Day at Work? Exercise and Sleep Are the Best Ways to Shake It Off.|Entrepreneur
Nina Zipkin(意訳:菊地薫)

信濃町ノマドワークセンター

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