株式会社ストラタシス・ジャパンの皆さまが信濃町ノマドワークセンター(長野県)を利用した実体験をもとに、ワーケーションについて語る全5回シリーズの2回目。
(第1回目:なぜ、今ワーケーションなのか。リモートワークの次の働き方を見据えて。)
「信濃町ノマドワークセンター」をワーケーション先として選択した理由について、引き続き、北アジア統括人事本部長の斉藤様にうかがっていきます。
アジアパシフィックジャパン
北アジア統括人事本部長
グローバルHRビジネスパートナー
斉藤 良美 様
日本全国をリサーチした結果、信濃町ノマドワークセンターをワーケーション先として選択してくださいました。その理由を教えてください。
ノマドワークセンターに出会えた時は目からうろこでした。弊社のアイデアやコンセプトに合致しており、希望を形にしてくれたのはノマドワークセンターだけだったからです。
グローバル企業である弊社は、顧客に対し付加価値の高いサービスを提供しています。その観点から、法人専用貸し切り施設であることは絶対条件でした。個人と法人を一緒くたに受け入れている施設ではなく、インターネット環境を含めたインフラが整備され、法人の受け入れ体制がしっかり整っている施設に絞っていたのです。
また、関東近県からのアクセスや、地域コミュニティー、とりわけ自治体との連携も重要視していました。地元のことは地元の人に聞くのが一番ですよね。そういう意味でも、プランニングの段階から森林セラピーなどのイベントの企画も常にリードしてくれ、信濃町をあげて歓迎していただいたことも決め手となりました。そして、ノマドワークセンターを利用する1週間を「Nomad Project Week」と名付け、一大イベントとして実行する運びとなりました。


イベントとして実行に移すまでの段階で、社内から否定的な意見はまったく聞かれなかったとうかがいました。以前からこういったイベントを行っており、社員がイベント慣れしていたためでしょうか?
過去にこのようなイベントを行ったことはなく、今回が初めてでした。にもかかわらず、社員がすんなりと受け入れた背景には2つの要因があると考えています。
1つには、「Nomad Project Week」を実行する段階で、このイベントの趣旨・目的をマネジメント側から明確に伝えたことにあります。弊社はボトムアップ経営を行っていますが、今回の企画に関してはトップダウンで、そのメリットについて早い段階から社員にメッセージを送り続けました。
早期にリモートワーク体制を導入していたこともあり、社員はすでにストレス過多の状態に置かれ、「社員同士が直接会いたい」という気持ちを少なからず持っていました。だからこそ、なぜ今なのか、なぜ新しい体験が必要なのかを説き、ワーケーションの達成目標を次のように定めました。
- チーム・ビルディング(人との関係構築・コミュニケーション)
- セルフ・ファインディング(自らを解き放つ・見つめ直す)
明確な目標を設定し、なおかつマネジメント側と社員間でしっかり情報共有をしていたことで、皆が受け入れてくれたと考えています。


2つ目は、グローバルに活躍する弊社の社員がアドバンスな価値観を持っていることが挙げられます。弊社の社員に求められる能力は、変化への対応力と柔軟性、継続的な生産効率と質の向上、創造力の3つです。
これらは弊社のバリューであり、カルチャーでもあります。それゆえ、長野県信濃町という未知の場所で新しい試みをすると聞いても、その趣旨を受け入れ対応する能力があったと理解しています。(第3回へ続く)




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