千代田湖キャンプ場は、隠れ家のような山奥で湖をながめながらキャンプができる場所として皆さまに愛されています。大きすぎず、かと言って小さすぎない千代田湖が作り出す癒やしの空間は格別です!今回は、そんな千代田湖で湖畔キャンプを楽しむためのペグの話。
千代田湖キャンプ場には、湖畔サイトと林間サイトがあります。今回はその両方で、多種多様なペグを試し、打ちやすさや抜けにくさを確認してみました。結論から言いますと、ちまたに優秀なペグは数多くあれど、ここ千代田湖キャンプ場においては、スノーピークのソリッドステークが頼もしい存在となってくれそうです。
なぜペグにこだわるかと言いますと、湖畔サイトの地面のやわらかさと風向きに関係があります。湖畔はペグが非常にささりやすいです。特に水辺付近の草地はやわらかく、ペグが簡単に入っていき、あっという間にペグ打ちが終わります。が…、ペグの種類によっては抜けやすいのが難点です。
湖畔にテントを張る場合、千代田湖の美しい景観を求めて、テントの入口が湖側になるように皆さま設営します。午後の早い時間帯は、風が林間サイトの方から湖に向かって吹いていることが多く、テントの後ろ側から風を受けます。ところが、夜になると湖から林間サイト方向に少し強めの風が吹くことがよくあり、テントの正面からもろに風を受けるのです。それゆえ、地面のやわらかい湖畔サイトでは、ペグの役割が重要になってきます。
たとえば、テント購入時に付属品としてついてくるピンペグ。簡単にささりますが、引っ張ると簡単に抜けてしまいます。強風が吹いている時にはちょっと心配ですね。


Y字ペグやU字ペグなども試してみましたが、ピンペグほどではないにせよ、やはり抜けやすく感じました。
そして最後に鍛造ペグです。試したのは、スノーピークのソリッドステークとノーブランドの鍛造ペグ。
スノーピークのペグはさすが!簡単には抜けませんでした。片や、ノーブランドの鍛造ペグは比較的簡単に抜けてしまいました。両者の見た目はそっくりですが、やはり作りが違うのでしょうか。
無風だった場合、ペグの役割はそこまで気になりません。ですが、なんせ標高1,300mの千代田湖キャンプ場。天気が急変することもよくあり、特に風の通り道となる湖畔は強風の影響を強く受けやすいです。
ちなみに、湖畔サイトの地面はどこでもやわらかいのかと言うと、そうとも限りません。とても固い場所もあります。仮に固い場所であっても、鍛造ペグだと対応しやすいので、千代田湖キャンプ場においてはスノーピークなどのしっかりとした鍛造ペグをおすすめします。
では、林間サイトの方はどうかと言いますと、湖畔ほどのやわらかさはありません。ですが、ペグは比較的ささりやすく、全体的にペグがよく効く印象です。


また林間サイトは、程よい密度のカラマツ林のおかげで風の影響を受けにくいため、どのペグであっても湖畔サイトほど心配をしなくて済みます。(ただし、強風の時は枝が落下してくる危険性があります。)
たかがペグ、されどペグ。
自然相手だからこそ、その場所に合ったものを選択し、安全に楽しみましょう!
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Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。