みなさんはフリーマーケットを訪れたことがありますか?日本ではイベントの一環として公園や会館などを利用してフリーマーケットが開かれているのをみかけます。

「かわいい雑貨がみつかる」「掘り出し物をさがしたい」など、フリーマーケットに訪れる理由はさまざまですが、実はフリーマーケットは環境にもよい影響をもたらしています。

今回は、フリーマーケットがどのようにエコであるのかをみてみましょう。また、私がヨーロッパを旅行した際に感じた環境や生活へのメリットも併せて紹介します。

フリーマーケットってどんなもの?

「フリーマーケット」という名称は、もともとフランスの各地で開かれていた蚤(のみ)の市(Flea Market)に由来していると言われています。

不用品やまだ利用できるものを人々が持ち寄り、売買することで省資源や省エネルギーのもと資源を活用できるとして各地に広がりました。現代では、ヨーロッパを筆頭に世界中でフリーマーケット文化が浸透していきつつあります。

フリーマーケットのメリットとは?

一般的にフリーマーケットは申し込みをすれば誰でも出店できます。気軽に不用品や手作り品などを売れるのが魅力です。

その他にもフリーマーケットには次のようなメリットがたくさんあります。

環境にやさしい

フリーマーケットは主に使わなくなったものを販売します。不要品を必要とする人へ譲ることは、ごみの削減につながるため、環境にやさしい取り組みといえるでしょう。

また、フリーマーケットは公園や駐車場、学校の敷地内などの場所で開催されます。売りたいものを運んで、並べるだけで販売ができるため最小限のエネルギーで出店できるのが特徴です。

加えて、フリーマーケットの中には、野菜や果物を販売する「グリーンマーケット」というものもあります。グリーンマーケットでは形が不ぞろいでも、地元でとれた新鮮で質がよい食材を購入できるのが魅力です。

通常のスーパーマーケットに出荷される野菜や果物は、見た目がよくない場合破棄されてしまいます。このような、まだ食べられるものを捨ててしまう「食品ロス」も、グリーンマーケットでは減らすことができるのです。

その土地特有のものと出会える

フリーマーケットには多くの市民が参加し出店しているため、その土地ならではの製品や民芸品などを購入できる場合があります。

例えば、ヨーロッパのフリーマーケットでは日本ではなかなか入手できないような食器やポストカード、絵や置き物などをたくさんみつけられるでしょう。

また、フリーマーケットによってはフードトラックが出店していることもあります。その土地の名物料理や食材などを味わえるのも、フリーマーケットの魅力です。

そして、出店している人は、商品に詳しい知識を持っていたり、思い入れのある品を販売していたりします。ふらっと立ち寄ったお店で、店主から商品の歴史や思い出話を聞けば、よりいっそう愛着を持てる一品を見つけられるかもしれません。

掘り出し物と出会えるかもしれない

正規店で購入すれば高価なブランドの食器も、フリーマーケットでは数百円〜数千円で購入できることがあります。

私は食器が好きなのですが、ヨーロッパでフリーマーケットに出会うと、その土地ならではのお皿をついつい買ってしまいます。デンマーク滞在中に、ロイヤルコペンハーゲンのお皿を500円程度で購入した時は胸が高鳴ったものです。

まとめ

「不用品」を手放すには、ごみとして捨てる以外にも選択肢があります。フリーマーケットで品物を購入することは、ごみを減らすための環境にやさしい取り組みにつながります。

ドイツに住む知人は、毎週末に各地で開かれるフリーマーケットや市場を巡るのが好きだと話しました。「新品を買うのもよいけれど、安くて味のあるものを見つけるのは宝探しのようで楽しい。」

物の中には、その時代の流行やデザインを取り入れたものが数多くあります。フリーマーケットはごみを削減する目的以外にも、当時の流行りや歴史を感じられる品と出会える貴重な場であると言えるでしょう。

近所や旅先でフリーマーケットが開かれていたら、のぞいてみてはいかがでしょうか。

参考:http://freemarket-go.com/about.html

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