子どもにアウトドアの経験が良いと分かってはいても、最初の一歩をなかなか踏み出せずにいる親御さんも結構多いのでは?しかし、この調査結果を見たら、今すぐにでもキャンプに連れて行きたくなるかも!?
イギリスのPlymouth Universityの調査によると、1年に1度でもキャンプに行くと、子どもは健康で幸せな生活を送ることができ、なおかつ学校の成績もアップするそうなんです。
この調査結果を紹介しているのは、イギリスのThe Camping and Caravanning Club。The Camping and Caravanning Clubは、さまざまな形態のキャンプ活動を推奨している団体で、キャンプの素晴らしさを裏付けるために、教育とキャンプに関する調査をPlymouth Universityに依頼したとのこと。調査対象はキャンプに参加したことのある同Clubメンバーの600家族。キャンプに参加した親や子どもは、一体何を感じ取ったのでしょうか?
親の目にはこう映った!
- キャンプを通して子は自然に感謝し、自然とのつながりを感じていた。(98%)
- キャンプ中の子はいつもより楽しそうにしていた。(95%)
- 後々の生活で役に立つスキルを身につける良い機会となった。(93%)
多くの親が、キャンプへの参加が子どもにとってプラスになったと認識しているようです。主体性が身についた、自信がついた、という回答もあったそうですよ。
デジタル機器と距離を置く機会に!
パソコンやスマホ、ゲーム機などの普及により、子どもがデジタル機器から離れるのが難しい現代。キャンプに参加するメリットとして、これらデジタル機器とつかの間でも離れさせることができたと回答した親もいたようです。
学校教育にもプラスの面が!
興味深いのは、キャンプと学校教育は直接的には関係がないにも関わらず、学校の成績、-具体的には地理や歴史、科学など-、がアップしたという回答があった点です。さまざまなキャンプ地を通して、地理や歴史的背景に触れ、さらには自然や生物の生態系を無意識のうちに理解した結果なのでしょう。
と、ここまでは親目線の回答。子どもの視点からキャンプはどのように映ったのでしょうか。
子どももキャンプ効果を実感!
キャンプの素晴らしさを体感しているのは、親だけではないのです。子どもの回答も、新しい友人ができる、何より楽しい、キャンプスキルが身につく、など好印象の様子。さらには、学校の授業にも役立つ、問題解決能力が身につく、といったことまで実感しているようです。
キャンプは子どもに自然と触れ合う機会を与えるものだと認識していた人は比較的多くいると思います。しかし実際には、キャンプの効能はそれだけではなく、間接的に学校の成績にまで良い効果をもたらしているようなのです。キャンプが子どもに与える好影響を知れば、キャンプに連れ出さない手はないですよね。
キャンプに行けば親もハッピー、子もハッピー!さあ、家族そろってキャンプに出かけましょう!
(今回ご紹介した調査結果の全てをご覧になりたい方は、下記サイトからダウンロードできます。)
Get Kids Camping: research results|The Camping and Caravanning Club
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。
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