子どもに原風景を作る。音楽と森の時間の大切さを、そして大人こそが子どもと森で過ごす方法についてお伝えします。
★子どもは誰とでも仲良くなれる。
子ども達は、初対面でもすぐに仲良くなれます。
「ねえ、何してるの?」でも
「お前、誰だよ」でも
とにかく話しかけて、相手の中に飛び込んで行くのです。
一人離れている子がいると、仲間に入れてあげようとわざわざ話しかけに行きます。
これほど、素敵で優しい世界があるでしょうか。
そう、子どもの頃は、誰とでも仲良くなれるのです。
そして、森とだって。
森の歌会では、子ども達と「森との関係を築く」ことを目的としています。
その一本の木と
そこにある草花と。
その名前を覚え、その木と友達になること。
人間と自然が、同じ立場の生物であることが実感できるのは、子どものうちだけなのかもしれません。
そんな子ども時代を、過ごせた子どもはどんな大人になるでしょう?
大人になった時にも、そういうことは思い出に残っているものです。
それこそが、原風景と呼ばれるものになるよう、願っています。
大人になった時に、またその木に会いに来てくれるように。
森と共に良い感性を育む時間を、森の歌会は提供しています。
★森と歌はとても仲が良い。
さて「子ども」と「森」が仲良くなる為には、何をしたら良いでしょうか。
それが「音楽」だと考えます。
音楽は、人と自然を繋ぐもの。
子ども達と僕は、よく「森に音楽を聴かせる」つもりで歌ったり、楽器を鳴らしたりします。
森は音楽が好きでしょうか?
ズバリ、好きだと思います。
どんな音楽でも好きなわけではありません。子ども達と「森に音楽を聴かせる」時は「やさしく話しかけるように」と言っています。
森が喜んでいるかどうか確認したかったら、楽器を鳴らしながら、耳を澄ませてみます。
森に溢れる様々な音。
鳥のさえずりや
風の音や
木々の葉の擦れる音。
これらの音と、自分の演奏している音が気持ちよく聞こえたら
森が気に入って、一緒に演奏に参加してくれているのです。
ぜひ、自分のお子様と試してみてください。
★親と子、それぞれの森の過ごし方。
あるお母さんが、僕に言いました。
「母子で森に来ても、どう過ごして良いか分からないの」
子どもは、森でいくらでも遊びを見つけますが、大人が長く森の中に滞在するのは意外と難しいのかもしれません。
大人も子どもも、一緒に森を楽しめている方が良いですよね。
子育ての中では、どのような場面でも、たいがい「親が楽しめているかどうか」が大切だと言われます。
森は、子どもの好奇心を満たしてくれますが、子どもは一人で森で遊ぶわけではありません。親と共に楽しみたいと思うからです。
だからこそ
「親が森の楽しみ方を知る」
「大人こそ楽しめる森」
を森の歌会では考えています。
先日の親子イベントの中では、お父さんに草笛を覚えてもらいました。
子どもの頃はあまり自然に親しみがなかったというお父さんは、すごく楽しそうに、草笛をマスターしてくださいました。
親子でぜひ、森の歌会に来てみてください。
大人が子どもと森で楽しむ「技」をお伝えしますよ。
NATURES. 編集部 キュレーター
森の中で、歌を聴こう。
「森と歌を繋ぐ専門家」として、日本全国の森で、森の歌ライブを展開しています。
森の景色、森の音、焚き火、ナイトウォークなど、様々な自然体験と共に、森の生き方から学ぶ人の生き方を、音楽と共にお届けします。