「屋久島のベストシーズンはいつですか?」
という質問がかなり多いですが、答えとしては
「屋久島のベストシーズンは標高帯によって異なります」

というのも、屋久島は亜熱帯の植生から冷温帯の植生が急峻な山に垂直分布している島です。人里と山頂部とでは約14℃もの気温差があるため、ベストシーズンはおのずと違ってきます。

標高帯により異なる屋久島のベストシーズンをご紹介します。

太鼓岩からの山桜が絶景

yamazakura

太鼓岩から望む山桜が絶景です。まるで桃源郷のような世界です。

3月下旬~4月上旬がベストシーズン

山桜が満開になるのが、毎年4月5日~10日ぐらいになります。しかし、今年2020年の屋久島の冬は例年よりも非常に暖かく、日中は20℃ぐらいになる日が多いです。異常気象が当たり前になりつつありますが、今年はかなり異常です。例年3月上旬ぐらいに咲くサクラツツジが今年はもうちらほら咲いています。山桜の花期は短く、毎年満開の時期は微妙に変わりますが、今年はかなり早く、3月下旬には咲くのではないかと予想しています。

常緑樹の新緑が綺麗

3月~4月はヤクシマオナガカエデの新緑が綺麗です。また常緑樹の新芽が芽吹く時期で、赤や黄色、蛍光緑など色彩がとてもきれいな時期です。

一年で最も花が咲く時期

サクラツツジ
3月~5月までの3か月が一年で最も花が多く咲きます。次から次と様々な野生種の花が咲きます。

エメラルドグリーンの沢遊びが最高!

この豊富な雨により育まれた森と水の島、屋久島。夏はエメラルドグリーンの沢に飛び込むのが最高に気持ちいいです!

7月下旬から8月までがベストシーズン

屋久島パーソナルエコツアーが催行している、「エメラルドグリーンの秘境の沢で遊ぶエコツアー」がおすすめです。

人間が本能的に求めている「幸せ」を体感。必見!

このエメラルドグリーンの沢でひと泳ぎすると、脳がスキッとして
「楽しい」「愉快」「気分爽快」「気持ちいい」「幸せ」
といった脳内物質であるBエンドルフィンがたくさん脳から分泌され、どんどん脳を活性化させてくれます。物質欲が満たされても決して味わうことのできない、人間が本能的に求めている「幸せ」を体感してみてください。

水の透明度が凄い!

とにかく、この水の透明度が抜群です。太陽の光が差し込むと5mぐらい下までよく見えます。カジカやハゼがたくさん泳いでます。たまに、ゴマウナギも見ることがあります。

洋上アルプスのパノラマが絶景!

黒味岳頂上からの絶景。
正面の一番高い山が九州最高峰でもある宮之浦岳(1,936m)
左側が永田岳(1,886m) 右側が翁岳(1,868m)
冬になると2メートル以上の雪が積もります。そのため、南洋に浮かぶ「洋上のアルプス」と言われます。

9月~10月がベストシーズン

1700mを越えると屋久島では森林限界になり、直射日光が強いため、少し涼しくなる9月~10月がベストです。

屋久島固有の高山植物の花が多くみられる

ハナヤマツルリンドウ
屋久島の固有植物。9月~10月が高山植物の花の時期になります。屋久島の山頂部では、年間平均気温が札幌ぐらいの気温になります。屋久島の独特な自然環境に適応した屋久島の固有植物の花が咲くのが、この夏から秋の時期になります。

5月下旬から6月上旬はヤクシマシャクナゲが絶景です!

屋久島の固有種でもあるヤクシマシャクナゲの花が山一面に咲き、まさに桃源郷の世界、天空のお花畑になります。もともとはヒマラヤ山脈が原産地ですが、遠い昔、氷河期の時代に屋久島はアジア大陸と繋がっていたようで、その時に屋久島の山間部にそのまま取り残されて屋久島の環境に独自に進化して屋久島固有のシャクナゲになりました。

黒味岳ゆったりキャンプツアーがおすすめ

屋久島公認ガイドと行く「黒味岳ゆったりキャンプツアー」に参加すると、屋久島の固有植物の由来や不思議などを解説してくれ、屋久島の独特な自然や歴史がよく理解でき、さらに屋久島を堪能できます。

(参考:秋の屋久島を思いっきり満喫!黒味岳キャンプの6つの魅力

淀川のほとりの紅葉が絶景

まるで鏡のような清流がコハウチワカエデやナナカマドの紅葉を映し出し絶景です。静寂した森に流れる淀川のせせらぎを聞きながら、贅沢な時間が流れます。

10月下旬から11月上旬がベストシーズン

モミ、ツガ、ヤクスギの巨木に着生している、ナナカマドやコハウチワカエデの紅葉がきれいです。特に11月1日~10日ぐらいまでが見頃です。

鏡のような淀川の清流に写る紅葉が絶景

この清流に写る紅葉が見事ですね。川のせせらぎを聞きながら、ちょっと贅沢なお弁当&コーヒータイム。

(参考:秋の屋久島を満喫できる!淀川トレッキングツアー

まとめ

亜熱帯の森から冷温帯までの植生が垂直分布する屋久島。屋久島のベストシーズンは標高帯により異なります。「屋久島のベストシーズン」を参考にして、屋久島を思いっきり満喫してください!

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記事出典:http://www.relaxin-yaku.com/wp/archives/2136.html

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