日本が誇る観光スポットの1つである『鳥取砂丘』。どうやら近年、訪日外国人からも注目を集めているらしいのです。今回は、海外でも紹介されるようになった鳥取砂丘を、「Japan’s Tottori Sand Dunes Look Straight Out of the Sahara Desert」を参考にご紹介しましょう!
日本の自然スポットに世界も注目
記事によると、訪日外国人が日本を訪れる際に必ず行きたいと願うのは東京や京都。しかし、大都市を一歩出れば、そこには多種多様な自然が広がっており、東京や京都以外にも数多くの魅力があふれている地が日本である、と紹介されています。
世界も認める素晴らしいビーチを有する沖縄をはじめ、北海道のホエールウォッチング、日本の地中海とも呼ばれる瀬戸内海の島々など、海外の人たちも注目するほどの自然が日本中に点在しています。そして今回訪日外国人に注目されている鳥取砂丘もまた、日本が誇る自然スポットの1つなのです。
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「砂丘」と「砂漠」の違い
さて、そんな注目を集める鳥取砂丘ですが、「砂丘」と「砂漠」の違い、皆さまはご存知ですか?私たちがテレビなどで目にするサハラ砂漠やゴビ砂漠と鳥取砂丘は、見た目にもよく似ていますよね。しかし、砂丘と砂漠は定義が異なるのだそうです。
「風が運んでくる砂が堆積してできる丘」が砂丘。一方、「ほとんど雨が降らないため乾燥しており、植物がほとんど育たず、また生物もほぼいない」のが砂漠なのです。サハラ砂漠などのイメージが強すぎて、「砂漠=砂地」と思いがちですが、砂漠は必ずしも砂地とは限らず、ゴツゴツした岩場も含めて不毛な地を砂漠と呼ぶのだそうです。
ちなみに、日本一面積の広い砂丘は鳥取砂丘、ではなく、実は青森県にある猿ヶ森砂丘です。ここは防衛省の管轄地となっており、一般の人は立ち入ることができません。それゆえに知名度が低いのですが、日本一面積が広い砂丘は猿ヶ森砂丘なのだそうですよ。
また、日本にはその他にも複数の砂丘が存在し、吹上浜(鹿児島県)、中田島砂丘(静岡県)などがあります。ただし、風が砂の表面に描く”風紋”の美しさは鳥取砂丘が一番だと言われており、毎年数多くの観光客が押し寄せる理由の一つとなっています。
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鳥取砂丘の魅力
鳥取砂丘は東西に16㎞、南北に2㎞という広さを誇ります。10万年以上もの時を越えて風に運ばれた砂が堆積し、砂丘という地形が造り上げられました。鳥取砂丘の素晴らしいところは、目の前は海!そして周囲は緑!という点です。海もある、緑もある、そして自然が長年にわたって造り上げた貴重な砂丘もあり、自然を満喫するにはこれ以上ないほどに適した場所なのです。
また、鳥取砂丘は、鳥取、兵庫、京都の3府県にまたがる「山陰海岸ジオパークエリア」の一部分で、地形的、地質学的にも大変貴重な地域としてユネスコの世界ジオパークに認定されています。
ラクダに乗れたり、砂地を走れるファットバイクに乗れたり、サンドボードやパラグライダーが体験出来たりと、アウトドアアクティビティの充実度も高いですから、そんなところも鳥取砂丘の大きな魅力ですね。訪日外国人も注目する鳥取砂丘をぜひとも次の旅行先に考えてみてはいかがでしょうか。
《参考URL》
Japan’s Tottori Sand Dunes Look Straight Out of the Sahara Desert|Traveler
Katherine LaGrave(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。