新しい自然体験を探しに
目を見張る。心が踊る。ほっとする。
自然の中には、そんな心が動く体験がたくさんあります。
こういった体験の中で、人はふたたび自然の一部となり、失ってしまった「生き物としての力」を取り戻すことができるのかもしれません。
この本では、身近な野あそびから森で生きる方法まで、33人もの自然遊びのスペシャリストが、感性や心の野生を取り戻すための、とっても楽しい自然体験の手法を披露してくれています。
さあ、あなたも、この本を片手に、「生き物としての力」を取り戻すべく、新しい自然体験を探しに出かけませんか。
パワポ1枚でまとめてみました
この本のまとめにあたっては、普段、自然体験をしていない立場からハードル低そうなもののうち、コロナ禍で遠出しなくてもできそうな自然体験の提案をピックアップ。自然体験に苦手意識がある人の気持ちを代弁しつつ、やってみてもいいなと思えるおすすめポイントをまとめました。
『生き物としての力』を取り戻す
読書をしてもすぐに内容を忘れてしまうのをなんとかしたくて、趣味として始めた、【パワポ1枚でまとめてみた!こんな本読んでみたシリーズ】の一貫です。今回は、筆者のプロボノ先のNPO法人Nature Serviceに関連する書籍をまとめてみました。
まず手に取ったのが、こちら。
「生き物としての力を取り戻す50の自然体験 –身近な野あそびから森で生きる方法まで」です。
この本のタイトルは、衝撃で、「えっ、人間は『生き物としての力』を取り戻さないといけないの?」と正直思いました。
この本によると、人が癒しを求めて自然に触れるのは、本来、人間は自然の一部だから。自然の一部をなす生き物であるという意識は、儚い人間の世界よりも雄大でプリミティブな世界に属しているという感覚から、「生き物としての力」が取り戻されるということです。
自然の新しいリアリティを体験から感じ、人を拡張させることを目指しているとあり、その拡張の方法というのが、「生き物としての力を取り戻す」ということだそうです。ここで意図されるのは、身体的な野生やたくましさよりも、開かれた感覚や心の野生を言っています。
そのためのコツというのが、「自分もまた自然の一部をなす生き物である」という意識を持つこと。そのための導入として、33人の自然遊びのプロにより、50の自然体験がまとめられています。
そして、監修に、なぜカシオ計算機さんなのか、不思議に思いましたが、この本は、自然体験から人を成長・進化させるプロジェクトをはじめたいという同社のアイデアが形になったものだそうです。
本書の構成
Chapter1 感じる …五感で自然を感じよう
Chapter2 見つける …自然の不思議を見つけよう
Chapter3 意識を変える …自然の見方を変えよう
Chapter4 食べる …身近な自然を食べてみよう
Chapter5 身につける …森で生きる術を身につけよう
Chapter6 作る …自然を楽しむものを作ろう
関連記事:自然が体に良いのは、なんとなくではない。科学的に証明されていた!
面白そうだけど、なんか難しそう
全て、なんだか新鮮な自然体験の提案で、どれも興味が湧いてくるばかり。とはいえ、都内暮らしで、普段から自然体験していない人にとっては、難しいものあります。
例えば、「季節を感じ紅葉を食べてみよう」と言われても、都内の紅葉を拾って天ぷらにする気分にはあまりなりません。「五寸釘を七輪で熱してナイフを作ろう」と言われても、公園で焚き火だってできないのに、難しい。
ナビゲーター役なしに、コロナ禍で遠出もできない中、自力で出来そうなものってどれだろうという目で、何度も読み返しました。そして、「これなら出来そう」と思えるものを各章から1つずつピックアップしました。
関連記事:屋外での学びは効果大!記憶力・納得感は上がりストレスは下がる
自然体験、やってみました
さて、興味をもった自然体験を、私も、早速やってみました。
Chapter1の02番ネイチャーカラーパレットを作るという自然体験です。
この本では、12色を集めるとされているのですが、新緑の眩しい季節は、様々な緑色が自然にあります。そこで、少し応用し、近場の高尾山で、緑色を集めてカラーパレットにしてみました。
単にハイキングだけするよりも、葉っぱ探しをするだけで、森の見え方も違ってくるものです。普段よりものんびりペースで、森林浴を楽しむことが出来ました。
そして、やってみて思ったのは、自分の作ったオリジナルのカラーパレットには、とても愛着が湧くということです。自然の織りなす様々な色彩の楽しみ方を学ぶことができました。
さて、次は、どれを試そうか。皆さんも身近にできる自然体験をやってみませんか。
関連記事:やすらぎの森オートキャンプ場で体験する、多様性を見つける自然散策
NPO法人Nature Service PR
キャンプ場のPRをやっている割には、足を運んだのは3回ほど。普段は都内の公園でワーケーションするのがお気に入りです。信濃町のノマドワークセンターで、いつかリモートワークできる生活を夢見ています。
1件のコメント