一口に炭と言えど、いくつかの種類があり、特徴や用途も少しずつ違います。今回は、炭はどうやって作られているのか、種類についてもあわせてご紹介したいと思います。
・炭はどのように作られているのか
木を焼いて作る燃料の事を炭、と言います。つまり、炭とは木が炭化して黒くなった物です。焚き火で使う木と異なり、火が消えにくく燃焼時間も長い、そして火力が安定している事が特徴です。また、一度火が起きてしまえば、焚き火ほど炎が出ない事もバーベキューに最適な理由です。
・炭の種類
炭は一般的に4種類に分類できます。
- 黒炭
ナラやクヌギなどの原木を500〜700℃で焼いた国産の炭です。岩手切炭やしらおい木炭などが有名です。ホームセンターやインターネット通販等でも手に入る、オーソドックスな炭です。炭になってからカットするので、大きさがそろっている事も特徴です。また、火がつきやすく、形が整っているので、火力をコントロールしやすいです。
炭自体が軽くて柔らかく、後述するマングローブ炭より煙は少な目です。火が途中で消えにくく、火持ちは約2〜3時間と長いです。白炭よりも手に入りやすく、着火も容易で、炭を継ぎ足しても火力が安定するため、大人数のバーベキューに適しています。他にも、下駄箱に入れておくと、除湿や脱臭の効果が期待できます。 - 備長炭とオガ備長炭
備長炭は、樫などの硬い木を1,000℃以上の高温で焼いた炭で、炭素純度が高く、製造に手間がかかるので高価です。白炭とも呼ばれています。バーベキューでガンガン使うとコストパフォーマンスは良くありません。
次に、オガ備長炭は、木材を製材する時に発生するオガ屑を圧縮加熱して成形した「オガライト」を原料とする炭です。ホームセンターで売っているオガ備長炭は、備長炭と性質や形状が似ています。ちくわのように穴が開いてるのが特徴です。これは、オガ炭を作る際に高温のガスが吹き出し割れないための穴です。両者共通の特徴として、火は付けにくいですが、長時間(4〜5時間)安定して燃焼し、煙や灰が少ないです。
デメリットとして、備長炭は価格が高いです。バーベキューで豪快に焼肉と言うよりも、七輪でゆっくり焼きたい時に適しています。バーベキューで使うには、価格が高い事に加え、着火に手間がかかるので、上級者向きと言えます。オガ備長炭は、備長炭より価格が安く手頃なので、バーベキューとも相性が良いです。燃焼時間も長いので炭の継ぎ足しは必要ありません。
- マングローブ炭
原料はマングローブやユーカリなどの輸入木炭で、ホームセンターで3kg300円程度で売られています。安価なので最も馴染みがあり、バーベキューで利用する事が多い炭です。炭素純度が低く炎が出やすいので、炭の種類のなかでは薪に近いと言えます。
特徴として、安価で火が付きやすいですが、燃焼時間は短い(1〜2時間)です。また、炎が出やすく、煙や灰が多く出るというデメリットもありますが、短時間でバーベキューを楽しみたい方にはおすすめです。少人数用の小さめバーベキューコンロに向いており、大きなバーベキューコンロだと、何度も炭を足す必要があり大変です。
- 着火加工成形炭
着火加工成形炭とは、炭を圧縮成形して作られた炭で、着火剤も一緒に練り込まれています。着火剤が要らず、短時間で簡単に炭火が起こせる便利な炭です。特徴として、蜂の巣型、ちくわ型、豆炭型のようにさまざまな形があります。また、簡単に着火できるので時短にもなります。
初心者の方でも使いやすいですが、湿気に弱いデメリットがあります。用途ですが、最速で調理できるので、急にバーベキューがしたくなった時にも便利です。小さく形成された物は、小さなバーベキューコンロにも向きますので、ソロキャンプでも大活躍をします。
・まとめ
一口に炭と言えど、種類や特徴、用途がさまざまにあります。私は、炭を価格で選ぶ傾向があるためにマングローブ炭や着火加工成形炭を使っています。しかし、長時間のバーベキューには、燃焼時間が足りず炭を継ぎ足す事が多くあります。そのため、長時間になっても燃焼時間が長いオガ備長炭が、コストパフォーマンスと炭の性能を考えるとちょうど良いバランスで合っているのかなと思います。
皆様も、自分のスタイルにあった炭を探すと、炭を継ぎ足すストレスが無くバーベキューができます。キャンプ場や自然の中で家族や友人達と思い切りバーベキューを楽しんでみてはいかがでしょう。
介護の仕事をしながら、1年位前からキャンプやアウトドアにハマってギア集めやストレスが溜まったらお庭でアウトドアやキャンプ場でキャンプしています。介護のコンサルティングやアウトドアやキャンプに関する仕事もしたいと夢見ているおっさんです。
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