長いこと神奈川に住んでいた両親が長野県白馬村に移り住んで20年が経ち、私にとって遠かった白馬が身近な存在になりました。帰省のたびに白馬周辺のいろいろなところに遊びに出かけましたが、その中でも、私と妻の一番のお気に入りは八方尾根です。
八方尾根は本当に何度も訪れたくなるところです。今回は、高山植物が咲く夏と、晴れ渡る秋の写真を交えてご案内します。
八方尾根をご紹介
八方尾根は、白馬村内から唐松岳に向う尾根です。ここには長野オリンピックでスキー競技の会場として使われたスキー場があり、尾根の麓にはジャンプ台もそびえています。どちらもドラマを生みましたね。
そのスキー場の上、リフト終点にある標高1830メートルの八方池山荘から上が登山コースになります。コースは木道などがよく整備されていて歩きやすいです。この尾根の魅力は何といっても眺望。3000メートル近い白馬三山や五竜岳、鹿島槍などの名峰が目の前に現れます。日本百名山のうち11の山々が見えるそうですが、快晴の日には八ヶ岳や富士山まで望むことができます。足元には数々の高山植物を見ることもできます。
健脚であれば唐松岳まで行くことができますが、まずは標高2060メートルのところにある八方池を目指していくのがいいでしょう。
トレッキング開始
麓からリフトを乗り継いで行くこともできますが、私たちはいつも黒菱林道を黒菱第3ペアリフト目指して車で上がります。その林道は牧場の中を通るので放牧されている牛さんたちを見かけることもあります。
林道終点の駐車場に車を停めて、そこからリフトで上がります。
そのリフトを降りたところが標高1680メートルの黒菱平。ここには鎌池湿原という小さな湿地帯があるので、準備体操を兼ねて一回りするといいですよ。
ここからもう一本リフトにのって八方池山荘へ。山荘の脇から登山開始です。すぐに分岐がありますが、右ルートは岩がゴロゴロ、左ルートは少し長くなりますが木道などが整備されています。どちらを選ぶかはお好みで…。行きと帰りでルートを変えてもいいですね。左のルートを行くと次の写真のような感じです。
途中いくつかケルン(道しるべとなるように石を積み上げたもの。慰霊碑として作られたものもあります。)があるのでそれを目標にしながら歩くといいですね。
とにかく景色が素晴らしいので、楽しみながらゆっくり歩きましょう。尾根の北側には白馬の山々が望めます。
こちらは南側。パラグライダーもこのあたりまで空中散歩にきてますね。
夏に歩くと高山植物にも出会えます。
これ以上ない!というくらいの快晴。やはり10月がお勧めです!
八方池に到着、そして絶景
1時間半程で目的地の八方池に到着します。標高2060メートルというこんな高所に池があるのも不思議です。
そしてこの八方池からの白馬三山の景色がこれです。ここまで歩いてきた価値があるというもの。
驚いたことに八方池にはサンショウウオが生息しています。こんなところでどうやって生きているんだろう…?
この景色を見ながらのお弁当は格別です。
景色を楽しみながらの下山、その後の楽しみ
後ろ髪を引かれる思いですが、そろそろ八方池をあとにすることにしましょう。
白馬の街並みが見えてきました。
麓に降りたら、足湯や温泉で疲れを癒し、お土産屋さんを巡り、信州ならではの蕎麦やおやきでおなかを満たしてみるのもいいですね。
八方尾根は、山が初めてという方でも無理なく登れますし、それでいてあの絶景を味わうことができます。もし信州、特に白馬を訪れる時には、八方尾根トレッキングを計画してみるのはいかがですか?
自称 、晴れ男。「広く浅く」をモットーに、夫婦で、山に海に街に、気軽なアクティビティを楽しんでいます。コロナ禍で家にいることが多くなったので、手作り無添加料理にトライし始めました。「ここなら行けそう」「これなら出来そう」と感じていただける情報をお届けしていきます。