冬と言えば、真っ白な雪景色、ライトアップ、ウィンタースポーツなど、楽しいことがたくさんある!という冬好きな方もいることでしょう。でも一方で、寒いし朝晩はすぐに暗くなるし、年末年始は忙しいしと、冬を憂鬱に感じる人も多いのではないかと思います。そんな冬の憂鬱を吹き飛ばすには「ヒュッゲ」がおすすめです。
「ヒュッゲ」は、寒くて暗くて長い冬を経験する北欧で大切にされている考え方です。今回は「A Hygge Winter: How to Enjoy Winter When You Hate It」と「10 Ways to Enjoy Winter Hygge When You’re Too Restless to Slow Down」の記事を参考に、冬が苦手な人でも冬を楽しめる「ヒュッゲ」を紹介します。
「ヒュッゲ」とは
デンマーク語の「ヒュッゲ(hygge)」は、「居心地の良い」「心地良い」という意味です。「ヒュッゲとは、これをすることだ」というものではなく、居心地の良さや心地よさを感じる瞬間を意識して、その時間や行動を大切にすることです。例えば、家族と楽しく話しながら食事をする、柔らかい毛布にくるまってソファで丸くなるといったこともヒュッゲです。シンプルな時間を大切にして、心の安らぎや温かい幸せを感じること、それがヒュッゲです。
ヒュッゲな気分を感じることのできる瞬間は、さまざまです。屋内と屋外に分けて紹介しますので、参考にしてみてください。
冬の屋内で感じるヒュッゲな瞬間
・暖かい部屋でホットココアをゆっくり飲む。
・友達や子供たちと一緒にクッキーを焼く。
・好きな音楽を聴く。
・ろうそくの光をぼんやりながめる。
・夜寝る前に暖炉のそばやベッドで本を読む。
幸せは物やお金とともにあるのではありません。だから、高級なソファーや食べ物を準備する必要はありません。むしろ散らかった部屋を掃除して、居心地の良い快適な場所にすることでヒュッゲな気分を感じることができます。そして、家族と過ごす時間や自分の大切な時間を邪魔されることのないようパソコンや携帯電話の電源も切って、そこにある幸せを感じてみましょう。
冬の屋外で感じるヒュッゲな瞬間
・散歩をして雪の服を着た木々を楽しむ。
・雪だるまの家族を作って庭に飾る。
・雪景色を背景にクリエイティブな写真を撮る。
・ハイキングをして雪山の静けさを感じる。
・夏に訪れた場所に行って、冬の景色を見つける。
寒い冬は部屋の中にいたいと思うかもしれませんが、外に出ることでよりヒュッゲな気分を感じることができます。雪に覆われた自然の静けさや冷たい空気の中に身を置いてみましょう。そうすることで、心が落ち着き、ゆっくりとした生き方を受け入れることができるようになります。
北欧諸国では、こんな言葉がよく聞かれるそうです。
「天気が悪いなんてことはない。ただ服装が悪いだけだ」
暖かい服と帽子と靴、そして手袋を準備して、外に出てみてください。苦手だと思っていた冬に、これまで気づかなかったヒュッゲな瞬間を見つけることができるかもしれません。
関連記事:居心地の良い幸せな時間「ヒュッゲ」を夏に楽しむ方法
(参考)
A Hygge Winter: How to Enjoy Winter When You Hate It
10 Ways to Enjoy Winter Hygge When You’re Too Restless to Slow Down
田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。