初めまして。やすらぎの森オートキャンプ場のある長野県信濃町でNPO法人リブラントを主催している小西隆文です。
信濃町という自然豊かな環境で、アウトドアスポーツを通して自然の大切さを学ぼう、という理念で活動しています。
8月上旬、「親子でSUP&CAMP!」という1泊2日のイベントを開催しました。初日の午前は野尻湖でSUP体験。やすらぎの森オートキャンプ場から車で5分の距離にある、リブラントの仲間であるSLOPE PLANNINGさんが運営するLAKE SUP NOJIRIKOにお世話になりました。
この日は「外での活動をお控えください」と注意喚起が出るほどの酷暑日で、流石の信濃町も暑かったのですが、LAKE SUP NOJIRIKOのベースは高い木に囲まれており、心地よい日陰の中で安全講習、漕ぎ方を教わりました。
トップパドラーがプロデュースする最新のSUPをレンタルしいざ湖へ。
初めは座って恐る恐る漕いでいた子どもたちも、すぐに慣れて立ち上がって漕ぎ始めました。SUPはカヤックなどとは違い、立ち上がることで視点が高く、水面に立って滑る感覚を味わえます。空気がパンパンのSUPは浮力も高く、驚くほど軽い力で進みます。
水の透明度と気持ち良い水温も相まって、思わず飛び込んでしまう子達もいました、目的地は800m先に浮かぶ弁天島、別名琵琶島です。島には神社があり、境内には荘厳な雰囲気があり気持ちがよく、思わずゆっくりしたくなります。でも、子どもらは湖に飛び込むことのほうがよっぽど魅力的だったようです。
水があまり得意じゃない子も、他の子たちが飛び込んでいるのを見て触発され、初めて飛び込むことができて喜んでいました。その子の夏休みのテーマは「チャレンジ!」ということで何事にも積極的に楽しんでいる姿が印象的でした。
たっぷりと湖遊びを楽しんだ後は、LAKE SUP NOJIRIKOのベースに戻り、木陰でお昼ご飯。同じ町内の斑尾にある寿司職人が経営するログペンション「一歩」にお願いしたお弁当をみんなで一緒に食べました。寿司職人の作るトリカツ丼のタレは絶品で本格的なガリも最高でした。
その後やすらぎの森オートキャンプ場へ移動し、テントを設営。今回使用するのはワイルドサイトで、所々のブッシュが視線を遮りプライベートが保たれ、木陰もあるプレミアムなサイトです。
今回MSRという有名アウトドアブランドがテントを貸してくれました。
普段は家で何もしない?子どもたちもお手伝いをし、仕事で疲れて普段は役立たず?のお父さんもテキパキと動き、頼もしい姿を子供らに見せつけていました。
テントを張り、キャンプの準備が整ったら、自分たちでピザを作るワークショップ。ピザの生地は信濃町で人気の「たねカフェ」さんが用意してくれました。ふっくらした生地を自分で伸ばし、好きな具材を載せて、温度をバッチリ上げたピザ釜でさっと焼き上げます。
外でこんな本格的なピザを自分たちで作れるなんて最高です。
夜ご飯はBBQ、キャンプファイヤー、マイムマイム、そして締めは特大マシュマロを炙ります。夜空には満天の星を楽しむことができました。
次の日の朝は少し肌寒く、夜露で濡れた椅子や机を見て子供達は「雨が降ったの?」と不思議そうにしていました。これもキャンプならではの学びです。
朝食にはホットサンドと信濃町産の野菜で作ったスープを楽しみ、その後、車で15分ほどの苗名の滝へ向かいました。滝の近くは涼しく、駐車場から滝までは約20分の軽めのトレッキングです。子供たちは山道で小走りになり、岩の上や危険な場所に行きたがります。普段の生活では見られない子供らの野生的な部分でしょうか。
そういう姿が嬉しくもありますが、本当に危険な場所なので親や大人は目を離せません。
荘厳な滝の見学を終え、キャンプ場に戻り撤収作業。みんなで力を合わせました。妙高山が綺麗に見えなかったのが残念でしたが、やすらぎの森での夏の王道ルーティーンを楽しむことができました。まさに100点のキャンプでした。
リブラントは、自然の中でたくさんの体験をすることの大切さを子どもたちに伝えています。さらに、その体験を通じて得たものを、将来、自分の子どもたちにも伝えていってほしいと考えています。これからもこの二つの理念を大切にしながら活動を続けていきます。
NPO法人リブラント代表、プロスノーボーダー。
ブランドの広告塔としてメディア、SNSなどで情報を発信しつつ、商品の開発にも携わる。フリーライドスクールも好評。