オフグリッド生活は、公共のインフラに頼らず、自然の力を利用して生活することを指します。環境への関心の高まりやエネルギー問題が深刻化する中、注目を集めている新しい生活スタイルです。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの技術が進化し、生活に必要なエネルギーを自給自足できるようになったことが、この生活スタイルの普及を後押ししています。

今回は「List Of The Best Places To Live Off-Grid In The World」と「Ready to go off-grid? Top 10 countries you need to consider」の記事を参考に、世界各地でのオフグリッド生活の実践例を紹介します。

【事例1】アメリカ・アリゾナ州:砂漠地帯の晴天を活用

アメリカのアリゾナ州は砂漠地帯に位置していて、その乾燥した気候はオフグリッド生活に適しています。広大な土地と年間を通じて晴天が多いという条件を生かして、多くの家庭で太陽光発電が利用されています。また、乾燥地帯ならではの課題である水の管理でも、雨水を再利用したり地下水を使ったりするなど少ない水で生活できる工夫が行われています。

【事例2】北欧:再生可能エネルギーで自給自足

北欧では、スウェーデンやノルウェーがオフグリッド生活の代表的な地域です。北欧の政府は再生可能エネルギーを積極的に推進しているため、オフグリッド生活が広がりつつあります。特に小さな村や地域コミュニティでは、エネルギーを自給自足することが重要視されていて、多くの家庭で太陽光発電や風力発電が活用されています。

【事例3】アイスランド:地熱エネルギーで快適生活

アイスランドは再生可能エネルギーを豊富に利用している国です。特に、地熱エネルギーと水力発電を駆使することで、安定的に電力を自給しています。地熱エネルギーは暖房や温水にも利用されていて、アイスランドの厳しい冬の寒さの中でも温かく快適な生活ができるようになっています。

【事例4】オーストラリア:雨水で干ばつ対策

オーストラリアでは、乾燥した地域でオフグリッド生活が行われています。長期間干ばつが続くことがあるため、雨水を貯めて使うシステムや地下水を効率的に利用する技術が取り入れられています。また、太陽光発電を利用して電力を自給する家庭も増えており、電力網に頼らずに生活することが一般的になっています。

【事例5】南アフリカ:地域を支える省エネルギー

南アフリカでは、開発が進んでいない地域でオフグリッド生活が重要な役割を担っています。太陽光発電や風力発電を導入し、省エネルギー型の家電や照明を使うことで電力消費を抑えています。さらに、地元のコミュニティと協力しながら、環境に優しい農業やリサイクル活動を進める取り組みも広がっています。

オフグリッドについてもっと知りたい方は、『「オフグリッド」とは?新しいライフスタイルの利点と課題』「自然と共生する住まい、オフグリッドハウスの魅力」もお読みください。

また、オフグリッド生活を紹介している動画、「Living Off-Grid on a Tiny House Homestead for 6 Years」も大変興味深いので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

(参考)
List Of The Best Places To Live Off-Grid In The World
Ready to go off-grid? Top 10 countries you need to consider
Iceland Offers Case Study of Geothermal’s Powerful Potential

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