一昔前までは、キャンプといえばテントを張って少々ワイルドな野外生活を楽しむものだと考えている人も多くいたことと思います。しかし現在は、キャンピングカーやキャンピングトレーラーの普及、グランピングという新しいキャンプスタイルの出現などにより、利便性が良く、より快適なキャンプを求める人たちが増えてきました。
そんな新しいキャンプスタイルの1つに「ツリーハウス」というものがあります。快適さがありながらも自然とうまく融合していることもあり、大変人気のあるキャンプスタイルの1つと言えます。今回は、生きた樹木を基礎として建てるツリーハウスだけではなく、「テントサイル」や「Dom’Up」といった近年注目を集めているツリーハウスもあわせてご紹介しましょう!
ツリーハウスってどんなもの?
生きた樹木を基礎とし、そこに建てられた建造物をツリーハウスと呼びます。ツリーハウスを恒久的な住居として利用している国もありますが、日本ではキャンプ場などで、テント代わりの宿泊施設やレクリエーション施設として活用しています。大人から子供まで、秘密基地感覚でワクワクさせてくれる場所、それがツリーハウスなのです。
ツリーハウスの形は多種多様で、2階建て・3階建てというツリーハウスもあり、「え!?そんな高い所に?」と思うような場所に建っていることもあります。多くの場合、森のなかに建てられているためフレッシュな空気にどっぷり浸れます!また、数本の木しか生えていないような場所にツリーハウスが建てられていることもあり、そんな場所であれば最高の眺めを満喫できるかもしれません!
テントサイルとは?
ツリーハウスの1つの形態として紹介されているテントサイル。gizmag.comの記事をもとにご紹介すると、キャンパーのための簡易宿泊場所といった位置付けとなります。樹木を基礎にして建てるのではなく、樹木にロープを結び付けてテントを吊り、出入りは縄のはしごを利用します。要するにテントが地面から浮いている状態です。
何が良いかと言いますと、地面がぬかるんでいても、ゴツゴツした岩場でも、テントサイルを吊れる樹木があれば寝泊まりが可能なのです。深夜に野生動物に襲われる危険性も減り、地面を這うタイプの虫除けにもなりますね!
ハンモックのような心地よさもあわせ持つため、ゆらゆらと揺れる感覚を楽しみながら一味違ったキャンプを楽しめることでしょう!
Dom’Upとは?
もう1つ、ぜひ知っていただきたいツリーハウスがDom’Up。こちらも木に吊るすタイプとなります。gizmag.comの記事によりますと、骨組みは亜鉛めっき鋼板を利用したしっかりとした作りでありながら、周辺樹木に極力影響を与えない設計上の配慮がなされています。
ハシゴをのぼれば広めのテラスとベッドルームやリビングルームとして使えるフリースペースがあります。昼間は爽やかな風を感じながら開放的なテラスで過ごし、夜はベッドルーム入口のジッパーをおろして空間を作り、森林の音に耳を傾けながらゆったりとした時を楽しめそうですね!
同記事のなかではDom’Upを利用して、木の上のレストランにする、なんて案も紹介されていましたよ!
ツリーハウスと一口に言っても、その形態はさまざま。これいいなぁ~と思えるツリーハウスがありましたら、暖かくなるこれからの季節を利用してお出掛けの予定を立ててみてはいかがでしょうか?
《参考URL》
Tree-hanging tent provides above-ground shelter|gizmag
Dom’Up takes camping in the trees to new heights|gizmag
Bridget Borgobello (意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。