ペットを飼っているキャンパーさんは、一度くらいこんなことを考えたことはありませんか?
「キャンプ場はペット可?/不可?」
「キャンプ場にペットを連れていく?/いかない?」
普段、生活を共にしているペットは家族同然。キャンプに行く際も、ぜひ一緒に連れていきたいと思う人も多いのではないでしょうか。
今回の北米キャンプレポート2016(THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT, Kampgrounds of America, Inc.)第8弾は、ペットにまつわる調査結果をご紹介しましょう。
「ペット可/ペットエリア有」を確認している人は多い
先日、こちらの記事で「キャンプ場を評価する際に重視しているポイント」をご紹介しました。そのなかで、北米キャンパーが重要視しているポイントの3番目(2015年調査)に「ペット可/ペットエリア有」が挙げられており、ペットとともにキャンプに行けるかどうかを気にしている人が比較的多いということがわかります。特に、代わりに世話を頼める人がいないなどの事情がある場合、キャンプ場のペットの可否は非常に気になるところかもしれません。
ペット連れキャンパーは若干の減少
「ペット可」なのかどうかを気にしているキャンパーはある程度いるにも関わらず、ペットを必ずキャンプに連れていくと答えた人の割合は、2014年と比較して2015年は若干減少しています。
「キャンプにペットを連れていきますか?」という質問に対し、
-「必ず連れていく」:35%(2014年)から27%(2015年)に減少
-「時々連れていく」:23%(2014年)から26%(2015年)に増加
-「滅多に連れて行かない」:2014年、2015年ともに8%
-「連れて行かない」:34%(2014年)から39%(2015年)に増加
という結果になりました。「時々連れていく」人の割合は増加していますが、「必ず連れていく」人の減少の方が大きかったため、全体としては、キャンプにペットを連れていく割合は若干の減少ととらえています。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.31
ペットを連れて行かない意外な理由とは?
ではなぜ、ペットをキャンプに連れていかないのでしょうか?その理由が少し意外でした。
1位は……「ペットが旅をしたがらない」(24%)なんだそうです!
続いて、2位:「色々と不便」(21%)、3位:「ペットを連れていくことに不安を感じる」(16%)となっています。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.31
動物も人と同じで、環境が変わるとストレスを感じて異様に興奮したり、車酔いを起こしたりすることもあります。そういった事情を飼い主がペット目線で検討した結果、ペットが嫌がるなら無理には連れていかないという選択をしたのかもしれません。
大切なペットだからこそ一緒に連れていきたいという気持ちもあるかもしれませんが、ぜひペットの気持ちを一番に考えて、「連れていくか/いかないか」を検討して、キャンプ計画を立てるのが良いのかもしれませんね!また、連れていく場合、キャンプ場のペットの可否やペットの種類の確認もお忘れなく!!
《参考URL》
–THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT|Kampgrounds of America, Inc.
(本文掲載のグラフはKampgrounds of America, Inc.さんより使用許可をいただいております。)
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。