日本列島全域での梅雨明けも近く、本格的な夏の気配を感じるようになりました。お盆休みや子どもの夏休みにあわせて、家族・友人とともにアウトドアの予定を立てている方も多いのではないでしょうか。
お届けしている北米キャンプレポートも今回で第10弾となり、終盤に差し掛かって参りました。夏休みを目前に控え、数あるアウトドアのなかからキャンプ計画を立てている方もいらっしゃると思いますので、今回は北米キャンプレポートから2016年の”キャンプ予報”をお届けしたいと思います。
今年はキャンプ旅行が増加の傾向に
北米キャンパーの10人に3人(31%)が、2016年は「前年よりも多くキャンプ旅行を計画している」そうです。「前年よりも多くキャンプ旅行を計画している」、と2015年に答えた人の割合は23%でしたから、それと比較すると今年はより多くのキャンパーがキャンプ旅行を予定していることがわかります。また、「前年よりもキャンプ旅行を減らす予定だ」と答えた人の割合は6%にとどまりましたので、多くの人が前年と同程度、もしくはそれ以上、キャンプに行く予定であることがわかりました。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.45
家族や友人と過ごしたい
「キャンプ旅行を増やす」理由は色々あるようですが、「家族や友人とより多くの時間を過ごすため」と答えた人が最も多かったようです。また、「行ったことのない場所に行ってみたい」、「時間的余裕がある」、「ガソリン価格の下落」なども、前年より多くキャンプ旅行を計画している理由として挙げられています。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.46
「国立公園」や「州立公園」が圧倒的人気
キャンプ候補地としては、アメリカ、カナダともに、それぞれの国内の「国立公園」や「州立公園」に行く予定であると回答した人が圧倒的に多く人気の高さがうかがえます。ただしアメリカの場合、国内の「国立公園」や「州立公園」に行く予定だと答えた人の割合は、2015年の結果と見比べてみると若干の減少が見られ、その代わりにカナダの州立公園をキャンプ候補地とする割合が、2015年の10%から2016年は21%に増加しています。
(下記グラフはアメリカのキャンパーの回答)
逆にカナダでは、2015年比でアメリカの「国立公園」や「州立公園」をキャンプ候補地とする割合が減少しており、アメリカのキャンパーとは対照的な結果となりました。
(下記グラフはカナダのキャンパーの回答)
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.47
これらはあくまで”予定”なので、天候などによって実際には多少異なる結果となるかもしれません。ですが、それを差し引いて考えたとしても今年の北米キャンプ旅行は増加しそうな気配がしますね。
2016年の日本の夏は、猛暑の可能性が高いと言われています。猛暑がちょっと苦手だったり、まだキャンプの行先を決めていなかったり、なんて方がいらっしゃいましたら、今年の夏は少しでも涼しく過ごせる避暑地を狙ってキャンプ計画を立ててみるのはいかがでしょうか?
《参考URL》
THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT|Kampgrounds of America, Inc.
(本文掲載のグラフはKampgrounds of America, Inc.さんより使用許可をいただいております。)
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。