2016年の夏も終盤にさしかかって参りましたが、今年は皆さまキャンプに行きましたか?既に行ったという方、キャンプに行った理由は何でしょうか?
今回は、人々がなぜキャンプに行くのか、その理由を北米キャンプレポート(THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT,Kampgrounds of America, Inc.)の第12弾としてご紹介したいと思います。
ストレス発散を目的とする人が多数!
北米キャンプレポートによると、キャンパーは「キャンプに行く理由」について、はっきりした意見を持っている人が多いそうです。特に、野外で気晴らしができることやストレス緩和につながるという明確な理由のもとにキャンプ行く傾向が、近年強くなっていると言われています。
こういった考え方は、「キャンプに行く理由は何ですか?」という質問に対し、「何にも追われることなくリラックスできる時間が過ごせるから」(下記のグラフより)と答えた人が一番多かったことからも明らかとなっています。また、そう答えた人の割合も2014年の41%からさらに増え、2015年は46%という結果になりました。
2番目に多かった「ストレスから解放される最適な手段だから」と答えた人も、2014年の37%から2015年には44%へと増加し、キャンプは多くの人たちにとってストレス発散やリラックスのための手段の1つになりつつあります。
その他、「手頃な価格で休日を楽しめるから」と回答した人も多く、2014年の33%から2015年は39%まで増加していますので、キャンプはそんなにお金をかけずとも楽しめるアウトドアとして、人気が高まっているように見受けられます。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.39
子連れキャンパーはストレス発散を目的とする人がさらに多い!
近年、北米では子ども連れのキャンパーが非常に増えてきているそうです。家族皆で楽しめるアクティビティとしての魅力が増してきているためと考えられていますが、子ども連れでキャンプに行く主な理由は、ここでもやはり「気晴らし」や「ストレス発散」が目的のようです。
子ども連れキャンパー限定のアンケート結果を見ると、上記でご紹介した結果よりも、さらにその傾向が強くなっていることがわかります。
「何にも追われることなくリラックスできる時間が過ごせるから」
:41%(2014年)→48%(2015年)
「ストレスから解放される最適な手段だから」
:39%(2014年)→48%(2015年)
「手頃な価格で休日を楽しめるから」
:35%(2014年)→42%(2015年)
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.41
初めてキャンプに行くことになったキッカケは皆さまそれぞれだと思います。しかし、キャンプに行く回数を重ねるうちに、キャンプがストレス発散の場になるということに気が付き、継続的に行くようになった方も多いのではないでしょうか。
上記でご紹介した回答以外にも、家族や友人と過ごす時間を楽しみたいからという理由も、もちろんありました。ただ、ここ数年キャンプは、日々の生活から生じるストレスとうまく折り合いをつけるための手段として認知され始めていることもあり、上記結果からも明らかなように、キャンプをストレス発散の場として上手に活用している人は多いのです。
まだ今年はキャンプに行っていないな、という方は、ほどよく暑いながらも涼しげな風が吹き抜ける秋キャンプの予定を立て、リラックスしたひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか?
《参考URL》
THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT|Kampgrounds of America, Inc.
(本文掲載のグラフはKampgrounds of America, Inc.さんより使用許可をいただいております。)
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。