伊豆諸島全島制覇企画もついに最終章。第4回渡航は、2000年の噴火も記憶に新しい、今もなお活動を続ける火山の島「三宅島」と、野生のミナミバンドウイルカが生息していることから、ドルフィンスイムが楽しめる島として知られる「御蔵島」を巡る旅。
この2島で伊豆諸島も全島制覇…あ、青ヶ島かw 前回の渡航で残念ながら断念した「青ヶ島」(「ほんとにいけないんだ、青ヶ島(苦笑)」参照)。今回の渡航でリベンジ決定! 前回の経験を踏まえ、いろいろと対策は打った! 後は自然次第! ああ、なんてネイチャー。
火山という大自然と共に暮らす島、イルカと共存するエコツーリズムの島、そして「絶海の孤島」「東京の秘境」と呼ばれ、選ばれし者だけが上陸可能な島。恵みを与えてくれる一方、過酷でもある自然に接することができそうなこの3島。貴重な自然体験が待っている。
【三宅島】
東京の南、約175kmにある『三宅島』。約20年周期で噴火を繰り返してきた火山の島(前回の噴火は2000年。全島民避難となった)。島の最高峰・雄山を中心に広がる島で、雄山の山頂は大きなカルデラとなっている。
そんな時に厳しい自然ではあるが、見事な自然の多い島でもある。
黒潮がダイレクトにあたるため、北限のサンゴの群生が見られたり、三宅島のみに生息する生物がいたりなど、絶好のダイビングスポットでもある。火山島特有の地形が見られるスポットもあり、多くのダイバーが訪れる。
三宅島は別名「バードアイランド」とも呼ばれるほど野鳥の多い島。近年数が減少している天然記念物「アカコッコ」が観察できるそうで、村を挙げて保護活動を行っている(三宅島自然ふれあいセンターアカコッコ館)。
また、火山が作り出した複雑な地形が、見事な景観を見せてくれる場所も多い。
そんな火山の厳しさと恵みという、自然の両面を見せてくれる島。
【御蔵島】
その三宅島から南に約20km、東京から約200kmにある『御蔵島』は、島全体が豊かな原生林で覆われた、伊豆諸島には珍しく水の豊かな自然の島。「御蔵といえばイルカ」というほど、イルカの島として知られ、ドルフィンスイム・ウォッチング目的で訪れる観光客は多い。村もイルカとの関係をいつまでも保つために、ルールを決め保護を行っている(みくらしま観光案内所:海へ)。
そんな海の島のイメージが強い島だが、原生林を歩くガイドツアーも人気。巨大な樹々や様々な草花を見ることができたり、見事な景観を楽しめる(一部を除いてハイキングコースは要ガイド。詳細は観光案内所に確認を)。
御蔵島は人口約300人。自然に囲まれ島民がのんびり暮らす。そんな島に「おじゃまさせていただきます」という感じだろうか。
あ、島内は自転車が禁止らしい。持ち込んでも乗れないそうなので注意。
【青ヶ島】
さて『青ヶ島』。島の情報と前回断念した件に関しては、第3回渡航の序章と終章を参照していただくとして、今回はリベンジである。波の影響を直に受ける切り立った崖に港があるため、八丈島との連絡船「あおがしま丸」の就航率は約50%。つまり行けるか行けないか、確率は半々(前回は行けない50%の方に…)。行ける確率の高いヘリコプターもあるが、こちらは9人乗りのためチケット予約は争奪戦。そんな行くことすら難しい島。
それでも行ってみたい魅力が青ヶ島にはある。世界的にも珍しい二重カルデラ、夜は一面に広がる星空…。
そんな自然の魅力に満ちた東京の秘境へ。
【豊かな自然でお酒を楽しむ】
今回も伊豆諸島全島制覇企画の裏テーマ「景色のいいところでビールを飲む(別名:ビールおじさん企画w)」は、言われなくてもやりますw 「島でのんびりビールでも」にはそろそろいい季節(?)。いい景色でうまいビールがさらにうまくなる!
また、島といえば焼酎ということで、それぞれの島でいただける焼酎も気になるところ。三宅、御蔵、青ヶ島にはそれぞれ島の焼酎が。こちらも楽しみ!
【八丈島・青ヶ島への船情報】
八丈島へは東海汽船の大型船・橘丸で行く。三宅島・御蔵島・八丈島をつなぐ、就航して2年ほどの新しい船。
チケットの取り方などは、第1回、第2回渡航の記事に詳しくあるので参照を。ネットからのチケット予約・購入は、東海汽船Webサイトから。
八丈島から青ヶ島へは「あおがしま丸」で。チケットの予約は必要なく、当日乗り場で購入。その日船が出るかどうかは、朝7時に決定される。基本的なスケジュールとして、2日就航して1日運休になるので、予定を立てる時はまず時刻表をチェック! 船が出ない場合のことも考えて、余裕を持ったスケジュールで。
詳しくは伊豆諸島開発株式会社Webサイトから。
【東京島めぐりPASSPORT】
「伊豆諸島の島に行ってみたい!」という方に、うれしいパスポート! その名も『東京島めぐりPASSPORT(しまぽ)』! 伊豆諸島9島+小笠原諸島2島を巡る時、このパスポートがあると、各島でお得な特典やサー ビスを受けられるとのこと。さらにスタンプラリーでポイントを集めると、記念品やプレゼントに申し込めるチャンスが! なんとこの全島制覇企画にぴったりなパスポートw
詳しい情報は東京島めぐりPASSPORTWebサイトから!
そんなわけで、第4弾渡航「三宅島・御蔵島、そして青ヶ島編」をお楽しみに!
秋の島を楽しもう! そしてビールを飲もう!
あ、青ヶ島の経由で『八丈島』にも行くんだったw
Nature Service 正会員 島事業リーダー
酒と音楽をこよなく愛する自由な情報設計者。島での楽しみ方は素潜り。綺麗な海を見ると潜りたくなって仕方ないらしい。潜った後のビールと、民宿のご飯が大好物。ビールおじさん。