ここ数年で一気に注目度を増した民泊サービスの1つ、Airbnb。今回から数回に分けて、Airbnbに登録されていて、なおかつ、大自然が満喫できる魅力的なコテージやロッジなどを皆さまにご紹介したいと考えております。
また同時に、日本各地に眠っている自然に囲まれた古民家などを所有するオーナーさんたちにも、「Airbnbを通してこんな風に活用する方法があるんだ!」ということを知るきっかけとしていただければと思います。
今回はこちらの記事から、自然が満喫できるとても人気の高いAirbnb物件をご紹介しましょう。
見下ろす景色を独り占め!
まずは、アメリカ、ニューハンプシャー州にあるゴフズタウンという町にある山頂コテージから。山頂にあるというだけあって、その眺望は最高!特に予定を立てなくても、コテージの広いデッキから眼下に広がる森を一日中眺めているだけで、とても贅沢な時を過ごせそうです。
このコテージのホスト(貸している側)には、「自然に対し感謝の念を持つ人たちとこの素晴らしい自然をシェアしたい」という気持ちがあります。ぜひ実際に宿泊して、自然の素晴らしさを体感して欲しいと願っているそうです。日々の喧騒から逃れてリラックスしたり、ハイキングを楽しんだりするのにうってつけの場所ですね。
人里離れたキャビンで自然音を楽しむ
次は、五大湖の1つであるスペリオル湖の近くにある、ミネソタ州のキャビン。キャビンから周囲を見渡しても、他の家が視界に入ることはなく、見えるのは木々や川といった自然のみ。街中で聞こえてくるような電子音とは無縁の世界がそこには広がり、近くを流れる川の音が聞こえてくるそうです。
このキャビンは、1995年、所有者が日々の喧騒から逃れるために自分用に建てたキャビンなのだそうですが、現在はAirbnbに登録し、多くの人に貸しています。その理由は、自分たちが森を愛するのと同じような気持ちを持つ人たちと、この森の素晴らしさを共有したいという思いからだそうです。自然が大好きで、こういった場所に宿泊したいと願う人にとっては、有り難いですね。
想像を超えるツリーハウス
そして最後に、驚くほどの高さに位置する、オレゴン州のツリーハウスをご紹介します。このツリーハウスは、160エーカー(東京ドームおおよそ14個分)という広大な私有地のなかに立っており、しかも地上から約12メートルという高さにあります。1900年代にアメリカでよく使われていた『火災を早期発見するための高い塔』をイメージして作ったため、高所恐怖症の人が真っ青になりそうなほどの高さがありますが、その分眺望は抜群!
地上12メートルから見える広大な自然や星空の下で、深呼吸をするだけでリラックスできそうな場所。その場に自分がいることを想像するだけでも楽しくなりそうです。残念ながら冬場は営業しておらず、宿泊できるのは4月中旬から11月初旬まで。また、予約は毎回10分以内に埋まってしまうほどの大人気物件なのだそうです。
ホストの思いをAirbnbがつなぐ
今回ご紹介できたのは、Airbnbに登録されている自然あふれる物件のほんの一部ですが、多くのホストに共通しているのは、「この大自然を他の人たちとも共有したい!」という気持ち。そして、Airbnbはこういったホストの気持ちと自然体験を求めている人たちをつないでくれているのです。
私たちの住む日本にも、今回ご紹介したような大自然の中にある古民家などがたくさん眠っていることと思います。もし、「自然の中にあるけれどまったく活用できていない家などを所有している」という方がいらっしゃいましたら、Airbnbに登録して自然を求めている人たちに貸してみる、そんな選択肢を考えてみるのも良いかもしれません。
《参考URL》
The most popular Airbnb in all 50 states|Mic
Kate Bratskeir(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。