今年の大型連休はどこに行こうかな?と考えていらっしゃる皆さまに、2018年の旅トレンド予測をご紹介したいと思います。今年は、”水”が関係する場所に人気が集まりそうな予感!?
氷山観光が注目の年
2018年は、過去に例を見ないほど数多くの旅行者が南極大陸に向かうと言われています。南極と言うと、ついついペンギンを思い浮かべますが、今年の観光の目玉はペンギンではなく氷の塊、つまり、氷山です。
昨年7月上旬に、Larsen C(ラーセンC)と呼ばれる棚氷(たなごおり)から1兆トンもの氷の塊(約5000平方キロメートル)が分離しました。その巨大な氷の塊は、現在は南極半島の東側に位置するウェッデル海に浮かんでおり、この氷山観光を目的に旅行者が増大するとみられています。
この氷山は、現在は巨大な氷の塊ですが、時間の経過とともに割れて小さくなっていきます。そうすると、氷の塊が無数に広がる壮観な景色が生まれ、それがさらに氷山観光クルーズ人気に拍車をかけることになるそうです。
海、川、湖がレジャーの中心へ
観光客が都市部に集中して混雑していることもあり、レジャー産業は海、川、そして湖へ向かっているようです。たとえばノルウェーでは、現在、海に浮かぶリング状のリゾート施設を建設中です。巨大な施設にもかかわらず、物理的に移動することが可能で、なおかつ環境に優しい素材を使っているところが特徴でもあります。
また、シンガポールのマリーナ・ベイにある、ザ・フロートと呼ばれる海に浮かぶ世界最大のスタジアムも、海のレジャー施設として世界的に有名です。この施設は、スポーツイベントやコンサートなどで数多くの実績があるだけでなく、海外旅行の目的地としても十分に楽しめる場所です。
そして、水と関連する遊び場をもう一つ。アメリカのカリフォルニアとネバダ州の境界にあるタホ湖から、ちょっとおもしろいアウトドアをご紹介。それはなんと、スケートボードを湖の上で楽しめちゃうというもの。想像がつかない方は、ぜひこちらをご覧ください。
湖の上にスケートボードランプを浮かべるという発想が、とってもいいですね!これだと、今まで考えられなかった湖などの大自然がある場所でスケートボードを楽しむことができますので、爽快感が倍増しそうです!
と、ここまでは水と関連する旅やレジャーをご紹介しましたが、最後は日本とも関連の深い列車旅のトレンドをご紹介します。
列車の旅はさらに豪華な旅へ
2017年は列車の旅がより豪華なものへと進化していきました。そしてその流れは、2018年も止まりそうにありません。その流れの中心として、記事の中では、日本の「TRAIN SUITE 四季島」を紹介しています。
「TRAIN SUITE 四季島」は、列車からの風景にとどまらず、四季によって変化する日本の豊かな自然や食・文化にふれる旅を提供しています。進化し続ける豪華な列車旅と言うだけあり、その旅行代金は1泊2日コースであっても、海外旅行へ行けそうな金額です!世界各国でも豪華列車の旅は人気を博していますから、それだけ需要があるということなのでしょう。
その他にも記事の中では、今年もAirbnbなどは引き続き高い需要があり、それを追いかける形でホテル業界が新たなるコンセプトをひっさげて、民泊サービスに参入していくと書かれていました。今年の民泊サービス業界は、さらに熱くなりそうですね!
2018年はまだ始まったばかりですが、今年の旅の予定を皆さまもそろそろ考え始めてみてはいかがでしょうか。
《参考URL》
Where Travel Is Headed In 2018 |American Way Magazine
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。