ザーッと流れ落ちる水や霧になって舞う白い水しぶき、そしてひんやりした清涼感のある空気。滝のそばに行って癒やされたという経験をしたことは、誰しも一度はあるのではないでしょうか。滝は単に涼しくて美しいだけでなく、私たちの心を癒やす効果を持っています。

今回は「The Waterfall Effect: Negative Ions Give Positive Results」と「Why Are Waterfalls Important?」の記事を参考に、滝のそばに行くだけで得られる「滝」の癒やし効果をご紹介します。

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滝の美しさによる癒やし

滝の美しさは圧倒的です。滝を目の前にすると立ち止まらないではいられない気持ちになります。この圧倒的な美しさが、心を癒やす一つの理由です。

人間は美しいものに惹かれ、美しいものを追求したいという欲求を持っています。なぜ人間は美を求めるのかはまだ最新の研究でも明らかになっていませんが、美しい物を見ると人間の脳の一部が活性化し血流が増加することはわかっています。そのような脳の変化が、脳をリフレッシュさせ、ストレスを緩和したり癒やし効果を生んだりするのです。

ただじっと滝の美しさを鑑賞しているだけで、自然と心がリラックスしていきます。

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滝の音による癒やし

滝のそばにいると、さまざまな水の音を聞くことができます。勢いよく流れる音、岩にぶち当たる音、滝つぼに流れ込む音などです。川や海、そして滝のような自然界にある水の音は、気持ちをポジティブにしたり、心を落ち着かせたりする効果があることがわかっています。

また、水の音だけではなく、滝の周辺から聞こえてくる鳥の鳴き声、吹き抜ける風の音などにも癒やし効果があります。このような癒やし効果のある音は都会の雑音や騒音と区別して「ホワイトノイズ」とも呼ばれます。ホワイトノイズは自然界に多く含まれており、滝の周辺にもあふれています。

自然の音の効果については、以下の記事も参考になります。
健康な生活のために自然の音を守り、自然の音を聞こう!

滝のマイナスイオンによる癒やし

滝では多くのマイナスイオンが発生しています。マイナスイオンとは、簡単に言うと空気中に漂っている負の電気を帯びた微粒子です。空気の中にはプラスイオンとマイナスイオンがあるのですが、プラスイオンは体の細胞を破壊し、マイナスイオンは細胞を活性化するという真逆の働きを持っています。

プラスイオンは、車などの交通機関、仕事や学校で使うパソコン、携帯電話やテレビなどの影響で増加します。つまり、現代の都会暮らしでは多くのプラスイオンの悪影響を受けてしまいます。

一方で、滝では多くのマイナスイオンが発生しています。水が激しくぶつかって細かい水しぶきになるときにマイナスイオンが生じるのです。 マイナスイオンを多く含んだ空気を吸い込むことで、細胞や脳が活性化され心と体の健康を得ることができます。

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まとめ

滝は、その美しさ、音、マイナスイオンで心と体を癒やしてくれます。しかも、滝のそばに行ってじっとしているだけでいいのです。目安は30分。次の休みは滝に行ってその効果を体感してみてはいかがでしょうか。

(参考)
The Waterfall Effect: Negative Ions Give Positive Results
Why Are Waterfalls Important?

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