バーベキューは、少人数でも大人数でも楽しめるアウトドアですよね。炭火で焼いたお肉はスモーキーな香りがして格段に美味しく感じます。一緒に野菜や魚も焼けばバランス良く食事をする事もできます。

しかし、バーベキューには焼く前に必ずしなくてはならない作業があります。それは、火起こしです。炭に火を付けないとバーベキューはできません。火起こしと簡単に言いますが、これがなかなか上手くいかないことがあります。それは一体なぜでしょうか。今回は、炭の火起こしについてご紹介します。

炭の火起こしあるある

「今日は家族でバーベキューをしよう。」となった場合、炭の火起こし担当はお父さんのことが多いですよね。そんな時に、炭の火起こしに手間取っていたらちょっとカッコ悪く、折角のバーベキューのテンションが下がるかも知れません。私は子どもの頃からバーベキューをしていましたが、炭に火がつく前に大量の灰が宙を舞いうまくいきませんでした。なぜ、スマートに格好良く炭の火起こしができないのかその原因を考えてみました。

  1. 丸めた新聞紙を使っている。
  2. 炭の置き方が悪い。
  3. 着火してすぐにうちわなどで扇いでいる。

もう少し詳しく見ていきましょう。1つ目の丸めた新聞紙を使う事については、新聞紙を使う事自体が悪いわけではありません。しかし、クシャクシャと丸めてしまう事が良くない原因です。丸めた新聞紙は炭に火が付きやすい形状ではありません。

2つ目の炭の置き方については、バーベキューコンロにどのように炭を配置しているかも重要なポイントです。コンロに対し平たく置くのか、高く積み上げるのかによって炭への火の付き方が変わります。

3つ目の着火
してすぐにうちわなどで扇いでしまう事については、扇ぐタイミングが重要です。着火してすぐだと灰が舞ってしまい、周りを汚してしまいます。

スマートな炭の火起こし方法

具体的な炭の火おこし方法を見ていきましょう。新聞紙を使用する場合は、短い棒状にした物を10本ほど作ります。その棒状の新聞紙を井桁(いげた)に組みます。

新聞紙を棒状にして井桁に組んだところです。
この後、周りに炭を配置します。

組む際に新聞紙や炭が崩れやすいので注意して下さい。


その後、組んだ新聞紙の周りに炭を配置します。配置の際は、新聞紙の井桁を崩さないように注意して下さい。大きい炭から配置すると着火の効率が良くなります。炭の配置までできたら、新聞紙に着火してそのまま放置します。このしばらく放置が重要です!

ある程度炭に火がついたらうちわなどで扇いで炭火を広げます。炭全体が白っぽくなってからコンロ全体に炭を広げます。この方法だと、灰が舞うことが少なく周りを汚す心配もありません。待っている間に他の作業もできるのでバーベキューの準備が効率良くできます。

筆者おすすめの火起こし方法

最後に、私がバーベキューをやる時に行っている火起こしの方法をご紹介します。筆者の場合、メスティンで固形燃料を使用するので、バーベキューの炭の火起こしでも着火剤として固形燃料を使います。固形燃料は、燃料がなくなるまで炎が出続けるので、炭に火が付きやすいです。

固形燃料を置いたら、その周りに炭を高く積み上げます。その理由は、炭を高く積み上げた状態で火を付けると、下から上へと空気の流れが発生します。これを煙突効果と言います。積み上げたら固形燃料に火を付けて炭に火が付くまで放置します。

私が火起こしする時は、固形燃料を使います。この時は、炭が全部小さくてなかなかうまく配置できませんでした。

固形燃料が燃え尽きる頃には炭の火起こしも完了です。固形燃料の炎と煙突効果の空気の流れで積み上げた炭に効率よく火が付くという方法です。

固形燃料が燃え尽きる頃には炭全体にも火が回っています。
ちなみにバーベキューをする予定ではなかったので焼き芋を作ることにしました。
でき上がりはこんな感じ。
しっとり食感で甘くて美味しかったです。

このようにスマートに格好良く炭の火起こしができると、自然の中で行うバーベキューがより楽しくなります。皆さまも、ぜひキャンプなどを通して、実際にやってみてはいかがでしょうか。

Nature Serviceのキャンプ場

コメントを残す