「Work(仕事)×Vacation(休暇)」の概念からできた「ワーケーション」。新しい働き方として広がりつつありますが、仕事と休暇は両立するのかという疑問もあるのではないでしょうか。実は、ワーケーションは生産性の向上や仕事の満足度アップにもつながる、社員にも会社にも効果的な働き方なのです。
今回は「Workation explained: What it means and how it works」の記事を参考に、『新しい働き方「ワーケーション」社員にも会社にも嬉しいメリットとは?』と題して、ワーケーションのメリットをご紹介します。
生産性の向上
ワーケーションには休暇の要素が含まれているため生産性が下がるのではないかと考えられていましたが、むしろ生産性が上がることが明らかになってきています。
社員は家を離れ、職場も離れることで家事や通勤に取られる時間が減り、仕事にあてる時間が物理的に増えます。また在宅勤務中に近所の人が訪ねてきたり、セールスの電話が鳴ったりということもないので、仕事に集中できる時間も増えるのです。
さらに、自然が豊かな場所やリゾート地で行われるワーケーションでは、仕事が終わったあとはリラックスして心と身体を癒やすこともできます。集中して働き、その後はしっかり休む。ワーケーションはこのメリハリがつけやすい働き方なので、社員個々の生産性が上がるのです。そして、社員一人一人の生産性が上がることで、会社の生産性も上がっていきます。
創造性の向上
いつもの職場とは違う環境で過ごすワーケーションは、創造性の向上にも効果があります。
創造力が不可欠な芸術家に刺激が必要なように、会社で働く人たちにも変化と刺激が必要です。いつもと同じ職場のデスクに座っていても、新しい事業のアイデアや課題を効果的に解決する方法などはなかなか思いつきません。脳や考え方が固まってしまっているのです。
そんな凝り固まった脳に刺激を与えるのが、ワーケーション。自然の空気を吸ったり、いつもとは違う景色を見たりすることで創造性が刺激され、新しいアイデアが浮かびやすくなります。そして、ワーケーションを通して会社にも新しい風が吹き込まれていきます。
チームワークの向上
仕事と休暇を組み合わせたワーケーションによって、社員たちは仕事以外の時間を過ごし、お互いの「職場以外の顔」を知ることができます。このことが社員間の絆を深めたり、チームとしての意識を強めたりすることにつながります。
また、その絆は社員の間だけではなく、会社への帰属意識にもなっていきます。良い仲間と良い環境に恵まれ、ワークライフバランスも取りやすい会社は、社員にとって「働きやすい会社」となり愛着が生まれるのです。
心理学者のマズローの研究によると、仕事に楽しさを見いだせる社員は会社を辞める可能性が低いことがわかっています。ワーケーションは、社員の会社に対する満足度を高め、離職率を下げるというメリットもあるのです。
社員にとっても会社にとってもメリットのあるワーケーション。新しい働き方として取り入れてみてはいかがでしょうか。
(ワーケーション事例はこちらから:なぜ、今ワーケーションなのか。リモートワークの次の働き方を見据えて。~人事本部長が語るワーケーション~第1回)
(参考)
Workation explained: What it means and how it works
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田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。