星の森オートキャンプ場は、長野県の標高1,200mに位置する自然豊かな場所です。しかし、このキャンプ場は「ネットワーク弱地」という課題を抱えていました。「ネットワーク弱地」とは、私が勝手に作った言葉ですが、光ファイバーインターネット高速回線の整備が進んでいない地域を指します。日本では「光の道」構想という政策があり、日本の至る所で高速インターネットを利用できるようにする取り組みが進められています。しかし、その整備は公道までであり、公道から先の私道を通っていく場所までは、自腹で高額な費用を専門事業者に支払わなければなりません。
星の森オートキャンプ場の管理棟は、公道から2km程度の私道を通った先にあります。この2kmを自腹で光ファイバーを敷設するには莫大な費用が発生するため、長年の課題となっていました。そこで、この課題を解決するために、2021年からStarlink を注文し、ようやく2022年11月に手元に届きました。
Starlink が届いたので、早速アンボックスしてみました。箱から出して暫くすると、12月の寒いキャンプ場で融雪機能によって暖かくなっていました。仮設でテーブルの上に置いて速度を測ってみましたが、建物に遮られてしまい速度があまり出ませんでした。Starlink を運用するノウハウとして、何が何でも広い空を確保することが重要だと実感しました。特に日本では、北側の空が開けていると良いと思われます。
そこで、専用の架台を入手して、広い屋根の上にStarlink を設置することにしました。雪害にも負けないように配慮しつつ、広い空の下に設置したところ、速度がバッチリ高速になりました!
公道から奥にある私有地や、電話回線が無い場所などで高速インターネットを利用したい場合は、Starlink が絶対にオススメです。今回は位置を固定して利用する契約種類でしたが、次回はもう一台Starlink を購入して、どんな場所でも利用できるROAMを試してみたいと思います。
Starlink は、ネットワーク弱地という課題を解決し、自然豊かな場所でも高速インターネットを利用できる可能性を広げてくれる最新技術です。これからも、Starlink の活躍に期待が高まります。
NPO法人 Nature Service 共同代表理事
自然大好きで気の合う仲間達とNature Serviceを立ち上げました。北極から南極、アメリカ横断、アフリカ、北欧、オセアニア、南米などいろいろな自然を求めて旅しています。自然好きですが虫キライです。