1話目「Starlink で実現する、山奥キャンプ場の高速インターネット環境」に続き、今回はStarlink の「PORTABILITY」(ポータビリティ機能:ROAMプラン)を有効にして、携帯電話も従来のインターネットも繋がらない場所で仕事をする企画「エクストリーム・ノマドワーク」をやってみました。

ポータビリティ機能とは、本来の契約である住所以外の場所でもスターリンクを利用できるオプション機能です。キャンプなどにスターリンクを持ち出して、そこで快適に仕事ができる雰囲気を感じます。本当にそんな理想的な仕事環境が構築できるのか、早速試してみましょう。

まずは、 lightpollutionmap.info を活用して、光害レベルの低い場所で東京からそこそこアクセスの良い場所をザックリ絞り込みます。

lightpollutionmap.info を活用して、光害の少ない場所を探す

そして、docomo、au、SoftBankの携帯ネットワークが繋がらない場所を張り切って探してみました。そこは標高1,258mで、光害レベルがクラス3の場所なので星がそこそこ期待できそうです。そしてなにより3つのキャリアが圏外という、通信バックアップ回線の無いノマドワーカーとしての退路を断った場所。まずはそこに向かってみます。

携帯キャリアのサービスマップから、圏外を探す

今回の企画の旅の道連れは、ワーケーションおじさんの畠山友一さん。Nature Service フィールドリサーチ号と一緒にイカツイ愛車に乗って林道を進んでいきます。

(関連記事:大自然の中でのワーケーションは生産性向上のための一つの選択肢に

楽しいドライブ(結局、リサーチ不足で林道は途中で閉鎖されていたので別の場所に)

ノマドワークスポットに到着したら、まずは生命線であるインターネットが繋がるか、早速スターリンクを起動してみます。ポータブルと言えども、車の12V電源では動かない(Starlink RV も同様に、家庭用と同じ Starlink Kit が届くだけなので12vでは動かない。2023年1月23日の執筆時点)ので、ポータブル電源などを使って100Vに接続します。

電源が入ると、アンテナが動いて衛星を捕まえに行きます。地面に設置した状態では以下のようなパフォーマンスでした。

地面に置いて電源を入れて5分くらい待つだけで、234Mbpsとはっ!!早い!!
設置場所は3方向山に囲まれる谷のような場所で、条件はあまり良く無いとは思うのですが、さすがスターリンク、いきなり高速インターネット環境を作り出してくれました!
(すごいぞ Starlink !さすが SpaceX!かっこいいぞイーロンマスク!)

少し前の時代だったら、メチャクチャ遅いIridium (イリジウム) 衛星通信を利用して、データ使用量に応じた高額な通信料が請求されていたから、これはもう神憑ったサービスだと思います。現時点で日本の全域(一部離島を除く)が大容量通信のサービス提供エリアのようなので、どこでもノマドワークできますね!

その後、以下の作業に関しては、何時間でもストレスなく普通に利用する事ができました。

  • ブラウジング
  • スマホでFacebookで投稿や動画チェック
  • メールチェック
  • Netflixなどで、動画(数百メガ)のダウンロード
  • NHK+などで、動画のストリーミング再生

キャンプしながら、このような快適なインターネット環境が使えるなんて、本当に未来の便利技術だなぁと思いながら、動画のストリーミング再生を見ていると、あれ?よく考えるとちょこちょこ画質が悪くなることがあるぞ。。。もしかしたら!?

あれれ?Starlink を山間部で使った時の苦手な事とは?につづく

余談ですが、少しでも電力消費量を節約したい場合は、融雪機能をオフにする事をオススメします。恐らくですが、冬の寒い日とかに使うと、パネルを温めてしまい、ポータブル電源の電力消費が増えてしまいそうです。

Nature Serviceのキャンプ場

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