「雨の日に子どもとどう過ごそうか?」そこで思いつくのは、絵本を読む、おもちゃで遊ぶ、テレビを見るなど、屋内での静かな活動ではないでしょうか。雨だと濡れるし汚れるしと、つい家の中で過ごしがちですが、子どもにとって雨の日に外で遊ぶことは身体や感覚を刺激するとてもよい経験になります。今回は「50 Fun Ways To Spend a Rainy Day」の記事を参考に、雨の日を子どもと楽しく過ごすアイデアを紹介します。
芸術感覚を刺激する遊び
雨の日に外に出て、子どもの芸術感覚を刺激しましょう。まず、紙皿や画用紙など丈夫な紙を用意して水彩絵の具や食紅をたらします。それを外に持ち出して雨に当ててみましょう。すると、雨粒が素敵な絵を描いてくれます。紙を動かせば、さらに面白い絵に変化していきます。紙は室内に持ち帰って乾燥させたり、別の紙を上から押しあてて写し取ったりすると保存することもできます。
雨の日には、音楽の感覚も磨けます。傘にあたる雨音も楽しいですが、バケツや鍋、プラスチック容器、段ボール箱などいろいろな素材のものを持ち出して外に並べてみるともっといろいろな音を聞くことができます。バケツや鍋の中に水を入れると音が変わるので、自分だけのオリジナルの音楽を作ることもできます。
身体能力を鍛える遊び
雨の日の屋外は、実は体を動かすのに最適の日です。雨で滑りやすくなった地面を歩くことは、子どものバランス感覚を鍛えます。水たまりをジャンプしたり、降ってくる雨粒を手や足でキャッチしたりすることで楽しく体を動かすことができます。雨の日用の障害物コースを作ってあげるのもいいアイデアです。まずは、ここで水たまりを飛び越えて、次は濡れた芝生の上を滑って、雨水を溜めたコップを持って走るなど、即席のコースを作って競争してみてください。
でも、雨の日だからといって特別なことをする必要はありません。いつも使っているボールでも雨の日に外で使うと、手が滑ってうまく投げられなかったり、いつもと違う方向に飛んでいったりします。そんな雨のいたずらを楽しみながら、身体能力を鍛えることができます。
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考える力を身につける遊び
雨の日は、子どもたちに自然や科学について教える絶好の機会でもあります。地表に出てきたミミズを探したり、雨の日に鳥や虫はどう過ごしているのかを観察したりすることで、自然に関心を持つようになります。
また、近所を散歩して雨はどちらに流れていくのかを追いかけてみたり、外にコップを置いて雨の量を量り、雨が止むまでにどのくらい入るかを記録したり予想したりすることで科学に関心を持つきっかけにもなります。雨の日には、雨はどこから降るのか、雷はどうして鳴るのかなどたくさんの不思議があふれています。子どもと一緒に考えたり調べたりすることで、考える力が広がっていきます。
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まとめ
雨の日に外で過ごすと、晴れた日とは違う気づきや学びがあります。次の雨の日には、レインブーツとレインコートを着てお子さんと外に出かけてみてはいかがでしょうか。
(参考)
50 Fun Ways To Spend a Rainy Day
田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。