気軽にできる運動の一つにジョギングがあります。ジョギングシューズを履いて一歩外に踏み出せば、誰でもどこでも始められます。でも、「私には走ることは無理」と思っている人も多いようです。そんな人にもできるジョギングがあるのをご存じでしょうか。それは「スロージョギング」。今回は「Slow jogging benefits – 15 perks of running at a slow pace」と「Slow Jogging: 9 Benefits Of A Slower Workout To Get Results」の記事を参考に「スロージョギング」の魅力や方法を紹介します。
「スロージョギング」とは
「スロージョギング」とは、その言葉の通り「ゆっくり走る」運動です。「ゆっくり」というのは人によって違いますが、「走りながら会話をしたり、歌を歌ったりできるペース」が目安です。全速力で走るときをレベル10とするとスロージョギングはレベル1。努力せず楽しく長く走ることがスロージョギングのポイントです。
走る時間の目安は60~90分間。長い時間ゆっくり走ることで、以下で紹介するようなさまざまなメリットがあります。
無理せず身体を鍛える
スロージョギングは通常のジョギングと比べて関節や筋肉に負担がかからないので、ケガをする可能性が低く、運動に慣れていない人や高齢の方でも安全に下半身の筋肉を鍛えることができます。また、有酸素運動なので心臓や肺も無理をすることなく鍛えることができます。デンマークでの研究によると、ゆっくりとしたジョギングをすることは、激しい運動をするよりも死亡リスクを減らせることが明らかになっています。
さらに、記憶力や認知力が上がるとも考えられています。ゆっくりしたペースで適度な有酸素運動を継続することで、記憶に重要な役割を果たす脳領域である海馬が大きくなります。このことが、認知機能の低下を予防したり、治療に役立ったりすると考えられているのです。
楽しみながら思考をクリアにする
速く走るジョギングでは信号に足止めされるのもストレスに感じますが、スロージョギングではそんなことはありません。周囲を眺めながら走ったり、寄り道をして新しいルートを見つけてみたり、誰かと一緒に走っているなら、話したり歌ったりしながらすべての時間を楽しむことができます。
スロージョギングの楽しさは気分的な理由だけではありません。ジョギングをすることで脳に快感をもたらすエンドルフィンというホルモンが放出されますが、これはスロージョギングでも同じです。スロージョギングのほうが体への負担感が少ないのでより深い幸福感を得ることができるのです。
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また、スロージョギングをすることで創造力が高まったりインスピレーションが得られたりするとも言われています。自然の中や朝の静かな町などをゆっくり走っていると、日常のプレッシャーから解放されて心が解き放たれます。すると思考がクリアになりアイデアや解決策を思いついたりするのです。また、目から入ってくる数々の視覚的な刺激が、インスピレーションやひらめきにつながるとも考えられています。
まとめ
「スロージョギング」は、走ることや運動が苦手な人でもできて、メリットも多い運動です。いつもの歩くペースをほんの少しだけ上げて、スロージョギングを試してみてはいかがでしょうか。
(参考)
Slow jogging benefits – 15 perks of running at a slow pace
Slow Jogging: 9 Benefits Of A Slower Workout To Get Result
田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。