「トレイルランニング」自然の中を走ることの魅力と効果

「トレイルランニング」は山道や草原、砂浜や雪道など舗装されていない場所を走るスポーツです。一般的な舗装道路を走るマラソンやジョギングと比べてハードなイメージのあるスポーツですが、他にはない魅力や効果があります。今回は「10 surprising benefits of trail running」と「6 Health Benefits of Trail Running」の記事を参考に、トレイルランニングの魅力と効果をご紹介します。

自然とつながる楽しさを味わえる

トレイルランニングの一番の魅力は、自然の中を駆け回るという点です。森の中を走ったり岩を飛び越えたり、泥道を進んだり。予測不可能な道を走ることは普段とは異なる刺激を味わえる面白い体験です。山道を下りながら大きな声で「イエーイ！」と叫んでも周囲に迷惑をかけることもありません。

街中の舗装された道路を走っていると、代わり映えのない景色しか見ることができません。でも、トレイルランニングでは同じ場所を走っても季節や時間帯によって違う景色、違う地形、違う匂いを楽しめます。時には野生動物と出会うなど、ちょっとした冒険気分も味わうことができ、退屈するということがありません。

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自然の地形で全身が鍛えられる

曲がりくねった道、根っこが張った凸凹の地面、ぬかるんだ道。トレイルランニングで走る道のコンディションはさまざまです。そのため舗装された道路を走るよりも、より多くの効果を得ることができます。

曲がりくねった道を走ることで敏しょう性が向上し、凸凹の道ではバランス感覚や足首の柔軟性が鍛えられます。刻々と変化する道のコンディションに対応するために集中力が増し、脳も活性化されるなど、その効果は数え上げればきりがありません。

舗装道路よりも体に優しい

自然の中を走るトレイルランニングは大変だというイメージがあるかもしれませんが、実は舗装道路を走るよりも体に優しいとされています。土や芝生はコンクリートよりも柔らかいため骨や関節への衝撃が少ないのです。

2020年に行われた研究では、舗装道路を走るロードランナーとトレイルランナーとを比較し、それぞれがアキレス腱に与える影響を分析しました。その結果、ロードランナーのほうがアキレス腱への負荷が高く、その長さや幅に変化が生じることがわかりました。

気分と幸福感が高まる

トレイルランニングは、精神面にも良い効果があります。米国セントラル・ワシントン大学の准教授であるプリチェット博士は、精神的な幸福感を高めるのに最適な方法はトレイルランニングだと言っています。

博士が2019年に行った2,500人弱のランナーを対象とした研究では、ランニングがリフレッシュやリラックス効果を発揮するのは緑が豊かで車や歩行者などの障害がない環境であるという結果が出ています。また、約1,300人を対象とした2020年の研究では、1週間に約10キロのトレイルランニングをした人が最も精神的、健康的な幸福感を得たことがわかりました。

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まとめ

トレイルランニングはハードなイメージのあるスポーツですが、自分のペースで行えば体と心に良い効果が得られます。一度試してみてはいかがでしょうか。

（参考）
10 surprising benefits of trail running
6 Health Benefits of Trail Running