歌うことは好きですか?歌うとストレスが解消されたり、沈んでいた気持ちが明るくなったりしますよね。歌うことは心と身体に良い影響を与えるという研究結果は多数ありますが、その効果をより感じる方法があります。それは、屋外で歌うこと。歌いながら散歩したり、トレッキングをしながら口ずさんだりするとより幸福感が増すそうです。今回は「The Power of the Outdoors and Music: How Singing in Nature Boosts our Well-being」と「10 Ways That Singing Benefits Your Health」の記事を参考に、自然と音楽の力を実感した人の話を紹介します。

歌うことの効果

歌うことが心にも体にも良いということは、さまざまな研究で明らかになっています。例えば、歌うことは有酸素運動なので、心肺機能や持久力が高まります。また、血液の循環が良くなり血液中の酸素が増えるので、覚醒度が向上し注意力や集中力が高まります。ある研究では、運転中に目を覚ますにはカフェインを摂取するよりも、有酸素運動のほうが有益であることが報告されています。つまり、コーヒーを飲むよりも、歌うほうがよく目が覚めるということです。

また、歌うことでドーパミンやエンドルフィンといった「幸せホルモン」が分泌されることもわかっています。しかも、歌いだすとすぐに気分が高まるのが歌の効用の特徴です。さらに、歌によってもたらされるハイな気分は痛みの緩和にも役立つと考えられています。慢性的な痛みを抱えている人の多くが、定期的に歌を歌うことで鎮痛剤の量が減ったことが報告されています。

屋外で過ごすことの効果

屋外や自然の中で過ごすことに多くの効果があることはよく知られています。太陽の下で過ごすことで骨が強くなったり、認知症の予防になったり。

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また、自然の中で過ごすことでストレスが緩和されたり免疫力が高まったり、その効果は枚挙にいとまがありません。

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屋外で歌うさらなる効果

歌うことにも屋外で過ごすことにもさまざまな効果があり、それらをかけ合わせればさらなる効果が得られると気づいたのは、アメリカ人トレイルビルダー(登山道や自転車用の道などを設計・建設士)のランディ・マーティン氏です。マーティン氏は、トレイル・ビルディングの仕事をしながら、どうすれば屋外にいることの効果をより高めることができるかを考えていました。自然から得られる癒やし効果や平和な気持ち、そして健康を享受してほしいと思っていたのです。

そんな中で、マーティン氏は自身の不安を和らげるために歌のレッスンを受けることにしました。そして、歩道を歩きながら歌うだけでも心地よくなれることや、出会う人やすれ違う人たちとも楽しい気分を共有できることを体験的に知りました。マーティン氏は、自然の中で歌うことで心にも体にも、そして魂にも魔法をかけることができると感じています。そして、今では「朝日を浴びるために早起きする」「30回の深呼吸をする」などの日々のルーティンの中に「歌う!」ことを入れて過ごし、毎日幸せな日々を送っているそうです。

まとめ

屋外で歌うことの効果は未知数ですが、心も体も魔法にかかったような気分になるなら一度試してみる価値はありそうです。次の晴れた日に、散歩をしながら口ずさんでみてはいかがでしょうか。

(参考)
The Power of the Outdoors and Music: How Singing in Nature Boosts our Well-being
10 Ways That Singing Benefits Your Health

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