春、4月下旬になると、北海道積丹の海に野生のカマイルカの群れがやってきます。

札幌に住んでいる方でも、積丹でイルカが見られることはあまりご存知ないのではないでしょうか。
ボートで群れを追いかける、感動のドルフィンクルーズについてご紹介します。

出港!イルカはいるかな…?
この時期は春といっても風を切って走るとまだまだ寒い。
山にはまだ雪がたくさん残っています。
寒さ対策は万全に。
イルカとの出会いに胸膨らませながら、救命胴衣を身に付けボートに乗り込んだら、いざ出港です。
会えるかどうかは運と日頃の行い次第?
船長はその日の漁師さんからの目撃情報を頼りに、向かう方向を決定。
広い広い海の上で、一番最初にイルカを見つけるのは誰でしょう?
イルカが跳ねてる?と思ったら波だったと、紛らわしいこともしばしば。
みんな目を凝らして必死に探します。

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キラキラと動くものを発見!
しばらく探していると、水平線近くにキラキラと動いているものを発見!
あれはもしや…いた!カマイルカの群れです!!
誰よりも早く見つけた時の優越感はハンパありません。笑
船長はスピードを上げて、イルカの群れへ一直線。
振り落とされないように必死につかまりながら、いざイルカ達の元へ。
胸が高鳴ります!

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イルカだらけ
カマイルカの群れは数百頭、多い時は千頭にもなります。
右を見ても左を見てもイルカがうじゃうじゃということも。
ボートのすぐ脇をずっとついて来てくれたり、猛スピードで泳ぎながら、時々何頭か並んで一緒にジャンプしたり。
「すごい!すごい!」とみんなの歓声が上がります。
群れで餌を食べている時は、同じ場所をゆっくりグルグル泳ぎながら、ポコッポコッと小さいジャンプを繰り返します。
筆者が一番感動したシチュエーションは、夕暮れ時のサンセットドルフィンクルーズ!
夕陽に向かって泳ぐイルカのシルエットは、何とも言えず美しく感動的です。
大自然の偉大さと、自分は生きているということを実感します。

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イルカを撮りたい
野生のイルカに出会えたら、やっぱり写真を撮りたいですよね。
みんな必死に撮影するのですが、これがまた難しい…。
波でボートは揺れるし、ジャンプのタイミングがなかなか掴めないのです。
ずっとカメラを構えて、腕が筋肉痛になったこともあります…。
写真より動画で撮るのがお勧めかもしれません。
カメラに水がかかるので、濡れないように工夫しましょう。

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イルカに元気をもらう
カマイルカに出会えた人たちは、決まって笑顔、超元気になって港に帰ってきます。
表情を見れば、イルカに出会えたかどうかわかるほどです。
でも、出会えなかったとしてもそれも自然。
大海原のクルージングや、海から陸の地形を見るだけでも、心が洗われたり新たな発見があることでしょう。

本文内写真提供:豊田誠さん(写真家 豊田誠の写真日記

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