キャンプで1泊以上するとなると必ず必要になるのが寝泊りする場所。北米キャンプレポート2016(THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT,Kampgrounds of America, Inc.)の「ミレニアル世代のキャンプの特徴とは!?」に続き、4回目となる今回は、キャンプで寝泊りする場所に関するデータをご紹介しましょう。

宿泊場所の変化

まずはキャンプ時に利用する主要宿泊施設をグラフ化した下記データを見てみましょう。2012年と2014年のデータではテント利用者(グラフの青色部分)が54%を占めており、半数以上がテントを宿泊場所として選択していたことがわかります。そして、2015年にはテントを選択するキャンパーはさらに増え、その割合は59%にまで伸びています。

出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.23

しかし、上記グラフの一番右側、「2015年にキャンプデビューした人たち」のデータを見ると、宿泊場所の選択にある変化が見られます。「2015年全体」のデータにおけるテント利用は59%でしたが、「2015年にキャンプデビューした人たち」のテント利用は48%にとどまりました。一方、キャビン利用者(グラフの黄色部分)の割合は「2015年全体」のデータが18%だったのに対し、「2015年にキャンプデビューした人たち」のデータでは31%にものぼり、新規キャンパーの10人に3人がキャビンを宿泊場所として選択しています。

キャビン利用者31%の内訳は、必要な設備が完備されているフルサービスタイプ(バス・トイレ付き)の利用が28%、設備のないキャビン(バス・トイレ無し)の利用が3%となっており、キャビンのなかでもフルサービスタイプの方に人気が集まっています。

キャンプデビュー時の宿泊場所の変化

また、おもしろいことに、キャンプデビューした時に初めて寝泊りした場所について調査したところ、昔と今では明らかな違いが見られました。

出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.26

上記グラフを見ていただくと、長年定期的にキャンプをしている、いわゆるベテランキャンパーたち(グラフの紫色)がキャンプデビューしたころは、最初の宿泊場所として65%がテントを利用しており、フルサービスタイプのキャビン利用はたったの6%でした。さきほどの「2015年にキャンプデビューした人たち」のデータ(テント:48%、フルサービスタイプのキャビン:28%)と比較すると、その違いは歴然としています。

キャンプの形態は年々変化しており、近年はより手軽にキャンプを楽しめる環境が整備されつつあります。テント、キャビン、キャンピングカー等々、さまざまな宿泊施設を体験しつつ、ご自身の好みに一番合う場所をぜひとも見つけてくださいね!今年はどんな場所に泊まる予定を立てましょうかね!?

関連記事:アメリカ人が今年泊まってみたい宿泊施設はどこ?【北米キャンプレポート2016・第5弾】

《参考URL》
THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT|Kampgrounds of America, Inc.
(本文掲載のグラフはKampgrounds of America, Inc.さんより使用許可をいただいております。)
(意訳:菊地薫)

 

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