北米キャンプレポート2016(THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT,Kampgrounds of America, Inc.)は、残すところ今回を含め2回となりました。第13弾の今回は、キャンパーを対象にしたアンケート結果のなかから、「キャンプ後の楽しみ」と「キャンプの匂い」、という少し変わった内容をご紹介したいと思います。
「キャンプ後の楽しみ」
「キャンプ、楽しかったな~!」と思いつつも、なぜか自宅に帰るとホッとすることってありますよね?そんな時にあなたが「一番にしたいキャンプ後の楽しみ」とは、どんなことでしょうか?
北米キャンプレポートによると、長期間のキャンプ後の楽しみとして、「自分のベッドで寝ること」(55%)一番に挙げるキャンパーが多いそうです。そして、二番目に多いのは、「お風呂に入ること」(29%)なのだそうです。ただし、これらは世代によってだいぶ違いがあるようです。
たとえば、ミレニアル世代では、「自分のベッドで寝ること」の割合は47%にとどまり、その分、「Facebookを見る」(7%)、「Netflix(=動画配信サービス)を利用する」(10%)、「ファストフードを利用する」(9%)の割合が他の世代に比べて高くなっています。この傾向は若い世代ほど強く、世代が上がるにつれ弱まる傾向にあるようです。シルバー世代ともなると実に69%のキャンパーが「自分のベッドで寝ること」を長期キャンプ後の一番の楽しみとして挙げており、「Facebook/Netflix/ファストフードの利用」を挙げる人はほんの僅かにとどまります。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.4
Millennials=ミレニアル世代、1981年~1997年生まれ
Gen X=X世代、1965年~1982年生まれ
Baby Boomers=ベビーブーム世代、1946年~1964年生まれ
Mature=シルバー世代、1946年より前
(北米キャンプレポート2016の定義より)
「キャンプの匂い」
もう1つ、ユニークなアンケート結果をご紹介します。
「キャンプと聞いてすぐに頭に思い浮かぶ”匂い”は?」
皆さまはどんな”匂い”をイメージしましたでしょうか?「キャンプファイヤー」、「爽やかな空気」、「木々や花々」など、人によって答えはさまざまだと思いますが、人種別の特徴を挙げると以下のようになります。
- 白人系:「キャンプファイヤー」(64%)と答えた人が圧倒的に多い。
- ラテン系:「キャンプファイヤー」(39%)が最多。「爽やかな空気」(21%)、「木々や花々」(18%)と答えた人も多い。
- 黒人系:「爽やかな空気」(27%)が最多。「キャンプファイヤー」(24%)と「木々や花々」(23%)がほぼ同じ割合。
- アジア系:「キャンプファイヤー」(42%)が最多。「爽やかな空気」(24%)、「木々や花々」(18%)と答えた人も多い。
出典:『THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT』, pg.15
キャンプで感じる”匂い”は、人種によってこんなにも違うものなのですね!その他にも、「湖、川、海」「虫よけスプレー」「寝起きのコーヒー」「スモア」「日焼け止め」なんて回答もあったそうなので、印象に残る匂いの違いがおもしろいなと思いました。皆さまの頭の中にパッと思い浮かんだ”キャンプの匂い”はこの中にありましたか?もしかしたら、これ以外の”匂い”を思い浮かべた方もいたかもしれませんね!?
第13弾となった今回は、「キャンプ後の楽しみ」と「キャンプの匂い」という少し風変りなアンケートの結果をお届けいたしました。それでは、次回の第14弾が北米キャンプレポートの最終回となりますので、皆さま最後までどうぞよろしくお願いいたします!!
《参考URL》
THE 2016 NORTH AMERICAN CAMPING REPORT|Kampgrounds of America, Inc.
(本文掲載のグラフはKampgrounds of America, Inc.さんより使用許可をいただいております。)
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。