旅の途中で見た景色が今でも忘れられない!旅をして人生観が変わった!そんなすてきな経験、皆さまはお持ちでしょうか?今回は、アイスランド旅行で、自然の織り成す風景に心を奪われ、自分の人生を見る目までもが変わった、という体験をした2人の写真家のエピソードをご紹介しましょう。
厳しい自然の先に見えるもの
風景を専門とする写真家の男性は、長年の夢であったアイスランド訪問を実現させた結果、あまりの素晴らしさにすっかりアイスランドの虜になってしまったそうです。
この国が人々を魅了する理由の1つは、大自然が織り成すバラエティに富んだ景色。北海道を少し大きくしたぐらいの国土に、海、海岸、フィヨルド、山、氷河、滝、川、湖、火山、温泉、溶岩etc……と、これでもか!というほどの自然が凝縮されています。
「I Fell In Love With Iceland, But It’s A Complicated Relationship」によれば、アイスランドは基本的に風が強く、雨も多い。しかし、写真や映像を撮りたければ、たとえ雨が降っていようと、空が厚い雲に覆われていようと、いつでも撮影できる状態を保っている必要があります。丸一日雨の予報でも、突然、雲の切れ間から一筋の光がさす、なんてことがあるのが、急変も当たり前なアイスランドの天気。予測不能な中から現れる自然風景が、また何とも美しいのだそうです。
ただし、人を虜にしてしまうほどの美しい風景、そうやすやすと誰もが目にできるわけではありません。ガイドブック頼みでは決して出会えない風景や、まるで訪れる人間を試すかのように、過酷な環境をくぐり抜けた者だけに開かれている景色もあり、厳しい自然を越えた先に感動が待ち受けています。
撮影された写真の一部がこちらに載っていますので、ご興味のある方はぜひご覧下さい。一見の価値ありですよ!
人生観さえも変えたアイスランドの自然
もう一人ご紹介する写真家もまた、アイスランドのイメージを頭の中で何千回と膨らませたほど、その地を訪れることを夢見ていた一人です。
空中を舞っているかのようなオーロラを見上げる、そびえ立つ滝の下で水しぶきを浴びる、波が地球にぶつかる音を聞きながら海岸を歩く。彼によると、そういった大自然の中にいるだけで、魂は高揚し、物事を大局的に見ることができるそうです。
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記事ではアイスランドのことを、「敬愛の念を深め、地球上のいきものに対する感謝の意を深め、さらには人生で何が一番大切なのかを教えてくれる」、そんな地であったと説明しています。また、「広大で、たくましい自然の美しさに身をゆだねると、言葉では表現できないほどの感動を感じる」とも。
10日間の旅程が終わるころには、人生観さえも変わっていることに気が付いたそうです。アイスランドの大自然は、彼を、シンプルに物事を見ていたころに引き戻してくれたそうです。たとえるなら、子どもころに純粋な心で世界をながめていた時のような感覚、だったそうです。
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今回は、日本からは少し遠いアイスランド旅行の体験をもとに自然の素晴らしさをご紹介しました。人生を変えてしまうほどの地。皆さまも、気の置けない友人や家族とともに、そんな場所を目指して旅に出かけてみませんか?
《参考URL》
I Fell In Love With Iceland, But It’s A Complicated Relationship|boredpanda
Jakub Polomski
After 10 Days In Iceland, My Life Won’t Be The Same Again|boredpanda
William_Patino
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。