「【ハイパフォーマーの習慣をヒントに!】」と題して、世界のハイパフォーマーが行っている、心や体を健やかに保つセルフメンテナンス法をお届けするシリーズ。
(前回:週末もハツラツと過ごすのがカギ!【ハイパフォーマーの習慣をヒントに!】)
今回は、Appleの共同創設者の一人であるスティーブ・ジョブズが行っていたセルフメンテナンス法について、こちらの記事を参考にご紹介しましょう。
瞑想好きで有名
皆さまもよくご存知のスティーブ・ジョブズ。日々多忙を極めていたであろうことは、想像に難くないと思いますが、彼は瞑想好きであったことがよく知られています。そう聞くと、多忙を極めた先に禅と出会い、瞑想に目覚めていったように思いますが、実はジョブズが禅と出会ったのは彼が10代のころのインド。数か月のインド放浪が、彼の世界観、ひいては後のIT業界に多大なる影響をもたらすことになるとは、その当時知る由もありませんでした。
瞑想がもたらすもの
ジョブズがインドから帰国したのは1970年代。偶然にも、生まれ育ったサンフランシスコで、禅の教えが広まり始めた頃でした。彼はアメリカに禅を広めた鈴木俊隆氏の生徒であった乙川弘文氏と出会い、交流を深めながら日々瞑想を実践していたと言います。
ジョブズ曰く、とめどなく働こうとする思考を瞑想によって止めることができるようになると、直感力が活性化され、物事がより鮮明に見えてくるそうです。彼のキャリアからは、確固たる意志の強さや厳しさ、といった禅の影響を垣間見ることができ、また、異様なほどに”シンプルさ”にこだわる面があったそうです。それは禅の影響を受けたものであり、”シンプル”にこだわり続けた点は、Appleのマウスにも見て取れると言われています。
瞑想と自然
さて、ここで瞑想とはなんぞやということと、自然との関わりについて少し触れたいと思います。目を閉じて、”無の状態”を作り出すのが瞑想。一言でいうとそれだけですが、言うは易く行うは難し、なのです。
心身のバランスが崩れているとき、疲労感があるとき、精神的に落ち込んでいるときに最適だとされており、思考回路を変え、沈んだ気持ちやアンバランスな状態を安定させる、いわばメンタルトレーニングのようなものだと考えて良いと思います。
瞑想は基本、自分がリラックスできる場所で行います。自宅で行うのが一番効率的ではありますが、自然のなかで行うと、瞑想と自然の両者による深いリラクゼーションで、相乗効果が高まると言われているそうです。なかなか自然の中まで足を延ばすのは難しいという方でも、いつも瞑想をする場所に植物を置いたり、庭や近所の公園などで行うだけでも、良い効果が得られるようです。
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スティーブ・ジョブズに限らず、他の多くの企業のCEOらが瞑想を取り入れていると言われており、多忙な彼らが日々を乗り切っているということは、瞑想がメンタルヘルスを健全に保つのに一役買っているといって間違いなさそうですね。自然のなかで瞑想!一度は試してみる価値があるのではないでしょうか。
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《参考URL》
https://www.businessinsider.com/steve-jobs-zen-meditation-buddhism-2015-1
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。
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