ほんの少しの間でも良いから日々の忙しさから解放されたい!そんなことを思って旅行や遊びに出かけても、気が付くとついついスマートフォンをいじって仕事のメールをチェックしたり、ウェブを見ていたり、なんてことありませんか。
今ではスマホは私たちの生活の一部となり、短時間でも電源を切ることに不安を覚えるという方も決して珍しくはないでしょう。今回は、スマホなどのデジタル機器の存在させ忘れさせてくれるほど雄大なアジアの自然を、こちらの記事を参考にご紹介したいと思います!
グルバンテュンギュト砂漠
まず最初にご紹介したいのは、「グルバンテュンギュト砂漠」。新疆ウイグル自治区にあり、中国では2番目に大きい砂漠となります。面積は約5万平方キロメートルで、日本の都道府県の面積を比較に出すならば、福岡県を10倍にしたぐらいの大きさです。とても広大な砂漠であることがわかりますね。
グルバンテュンギュト砂漠の見所は赤茶色をした景観で、そこに行くとまるで火星に来たかのように感じてしまうそうです。そして、そのあまりの偉大な景色ゆえに、美しさと同時にどこか恐ろしささえ感じると言われています。
そんな場所であるだけに、スマホをちらちらと眺めようという気持ちも起きず、多忙な日々のすべてを忘れさせてくれるようです。
大雪山国立公園
さて、続いてはアジアでも絶大な人気を誇る大雪山国立公園(北海道)。その面積は神奈川県とほぼ同じで、日本最大の国立公園となります。自然愛好家にはたまらない場所で、すべてを満喫するのに一体何日滞在したら足りるのかと思うほど、多種多様な自然に溢れています。
環境省のホームページによると、2000メートル級の山々が多々あり、珍しい生き物、高山植物、温泉、湖、火山といった自然の宝箱のような場所で、ハイキング、登山といったアクティビティにも最適です。どこへ行っても景観が抜群で、神々しいという表現がぴったりな大自然が広がっています。
海外からの評価も非常に高いようで、自然と触れ合うのにベストな場所だと評されています。また、大雪山国立公園のスキー場は、極上のパウダースノーを楽しめるということもあって、特にアジアの近隣諸国からはスキー目当てで観光に来る人も多いとか。
アイヌの人々はこの地を「カムイミンタラ=神々の遊ぶ庭」と呼んでいたそうですが、決して大げさな表現ではなく、日本人だけでなく世界から注目されるに値する場所だと言えそうです。
オルホン渓谷
そして最後にもう一つ。モンゴルの首都ウランバートルから西方に約360 km、車で6時間ほど走るとオルホン渓谷という地に到着します。文化的景観がユネスコの世界遺産に登録されており、古代遺跡を訪れる人が多い場所としても知られています。
遊牧民の歴史や生活を知る上で貴重な地ですが、豊かな草原を満喫するのにも最適な場所。障害物も何もなく、見渡す限り草原!というオルホン渓谷のような場所に出会うのは、意外と難しいものです。ボーっと眺めているだけでも癒されるのは、こういった壮大な草原が一番だったりしますよね。
今回ご紹介した3つの場所に共通しているのは、スマホの電源を自主的に切りたくなる、もしくは存在さえ忘れさせてくれるほどの壮大なスケールの自然。心や体が疲弊しきる前に、こういった息をのむような自然と出会える旅に思い切って出かけてみてはいかがでしょうか。
《参考URL》
3 Best Places In Asia To Help You Disconnect From Your Busy Life|Jonnalyn Cortez
The Top 5 Deserts in China Most Adventure Travelers Don’t Know|Ruru Zhou
環境省ホームページ
(意訳:菊地薫)
Nature Serviceのウェブメディア NATURES. 副編集長。
自然が持つ癒やしの力を”なんとなく”ではなく”エビデンスベース”で発信し、読者の方に「そんな良い効果があるのなら自然の中へ入ろう!」と思ってもらえる情報をお届けしたいと考えています。休日はスコップ片手に花を愛でるのが趣味ですが、最近は庭に出ても視界いっぱいに雑草が広がり、こんなはずじゃなかったとつぶやくのが毎年恒例となっています。