コロナ禍で東京での生活が激変した2020年。「旅行会社」という平和産業に従事していた私は、これまでの生き方に疑問を持ち始めていました。テレワークとは名ばかりで、実質的には「休業」となっていた当時の状況で、私は、本当の意味で人間らしく生きることの術をずっと考えていたのです。
自分自身の生き方を見つめなおすために訪れた十勝。そこには、東京では考えられない自然が待ち受けていました。私が私らしく生きるための、定住地を見つけるための旅。十勝という街は、ため息がでるほどの美しさと壮大さを与えてくれたのです。
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空港を出て1分で、この大自然だべさ!
飛行機が急降下して、十勝帯広空港への着陸が近いことをアナウンスが教えてくれます。
「わぁ、北海道らしい景色だなぁ」という感動は、空港を出て1分で確信に変わったのです。
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レンタカーを借りて、1分でこの景色です。
これぞ北海道という、牧草ロールと大平原の絶景パノラマが広がります。
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ガイドブックにも紹介されていない地元の農場さんですが、国道を走っていると、至る所で牛さんが「安全運転でね」とアドバイスをしてくれます。
自然と共存できるエリアを探す旅
今回の旅の目的は、私が私らしい生活を行うことが出来る土地を探すこと。
候補としては帯広とその周辺の十勝地方だけではなく、富良野や美瑛など、北海道らしい風景が広がっている街も視野に入れていました。
北海道到着の興奮冷めやまぬまま寝付けなかった私は、翌日、思い切って朝3時に体を起こし、スキー場で有名なトマムを目指します。
冬はスキーで、そしてこのグリーンシーズンは「雲海」で有名なトマム。
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このエリアは真夏でも30度を超えることもあるようですが、早朝の凛とした空気感は、東京では味わうことのできない清々しい朝の時間を提供してくれました。
ファーム富田という北海道で最も有名な観光スポットは避け、湖とラベンダーのコントラストが映える「かなやま湖ラベンダー園」を訪れます。
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富良野市街から約1時間。「日本で最も美しい村」と称される美瑛は、どこを取っても北海道らしい大パノラマが眼下に広がります。
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
そうだ!二拠点生活をすればいいんじゃない?!
東京での生活は、2週間に一回程度の業務報告の出社以外は、ほぼテレワークでまかなえています。この生活はしばらく続きそうなため、要は「北海道から東京へ出稼ぎに行く」と考えればいいのです。
この旅で、私の今後の生き方にどことなく光の道筋が立ってきたように思えました。
東京と十勝の二重生活を、やってみようじゃないか!
仕事のために訪れる東京と、生活のために暮らす十勝という二拠点生活。オンオフの明確な区別がつくことで仕事の生産性があがるだけではなく、何より自分自身の生活が豊かになるのではないかと思ったのです。
仕事がオフの日はわざわざ何時間もかけて関東近郊の山に出かけていましたが、これからは、家を出ればすぐに大自然にコンニチハだよ!
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この日十勝地方は32度を超える真夏日になりましたが、白樺の木の下では涼しい風が私の肌をなでつけます。
「とりあえずはこっちで暮らしてみればいいべさ」
と白樺並木が、私に問いかけているような気持ちになりました。
コロナ禍でこれまでの生き方に疑問を持っている方も少なくないと思います。
本当の意味での暮らしやすさとは何なのでしょうか?
便利さって、追求したらキリがないんじゃない?
今の生き方を少しでも変えたいと願う方は、ぜひ行動に移してみてはいかがでしょうか。
東京と十勝の2拠点生活で訪れた、北海道の絶景スポットへつづく
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東京での生き方に疑問を感じ、コロナを機に大自然が素晴らしい北海道十勝地方に居を移す。東京での仕事も辞めるに辞めれず、今はリモートを主とし日帰りで月に二回ほど東京へ出社することで、二拠点生活を実践中。
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