自然との触れ合いを大切にするNature Serviceでは、SDGsの取り組みについても注目をしています。SDGsとは「持続可能な開発目標」を意味しています。「自然環境」や「平和」といった課題の達成のために世界が一丸となって行われている活動です。今回はその中でもNo.15の「陸の豊かさも守ろう」に注目し、特に森林破壊に関係した説明とわたしたちにもできることをお伝えしたいと思います。

森林破壊の背景とその影響

森林破壊を食い止めて、陸の生態系や自然の恵みを取り戻そう

SDGsのNo.15ではこのような目標があげられています。

現在世界中で森林破壊が進んでおり、自然環境や生態系に被害が出ている状態です。その規模としては、毎週東京と同じ面積の森林が失われているといわれています。森林破壊が進んでいる原因として、違法伐採や木材の需要増加などがあげられます。

違法伐採とは国から決められた量や樹種などを遵守せずに伐採を行うことです。違法伐採した木材を低価格で流通させることで、正規の持続可能な森林経営の妨げにもなっています。木材は日常で使用される紙やエネルギーとしての燃料になるため、先進国から発展途上国まで需要は増加傾向です。そのため森林が成長するスピードが間に合っていません。また農地やリゾート地を開拓するために森林を伐採し土地を確保することもあります。

森林破壊による影響はさまざまです。森林の減少によりすみかを失った多くの野生生物が絶滅に追いやられています。野生生物の減少や絶滅はその種だけの問題ではありません。食物連鎖が崩れることによって他の生態系にも悪影響をおよぼしているんです。また植物は光合成によって二酸化炭素を吸収するはたらきを持っています。光合成は地球温暖化の防止に役立っていましたが、二酸化炭素吸収量の減少にともないその恩恵も薄れている状態です。地球温暖化が進むと干ばつや洪水などといった自然災害を助長してしまう原因にもなります。

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わたしたちにできることは、自然にやさしい行動をとることです。たとえば植林やゴミ拾いのボランティアに参加することやコピー用紙などの資源のムダづかいをしないこと、リサイクルできる製品を利用することです。

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まとめ

森林破壊がこのまま続くと、わたしたちの身近にある自然もいつかは消えてしまいます。これは世界的に大きな問題であり、Nature Serviceとしても見過ごすわけにはいきません。自然とともに長く生きていくために、少しでも環境に配慮した行動をとってみませんか?

(参考)
http://www.env.go.jp/nature/shinrin/fpp/exchange/download/forest_pamph_FIN_2.pdf

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