たくさんのキャンプ場でキャンプを経験すると、初めのころの緊張感やドキドキワクワクが少し薄れてくることはありませんか。

一般的にキャンプ場は管理された区域であり、設備もある程度はそろっています。炊事場やトイレ、水道(中には飲料水としても使える水道も)、ごみ箱があり快適にキャンプを楽しむことができます。

さらに初心者向けのキャンプ場となると、場内にはレストランやシャワー室・温泉などがある宿泊施設、子ども向けのアトラクションやサイクリング、釣りなどのアクティビティ、そして現代のネット社会では欠かせないWi-Fiまでもが完備されているのです。こうして列挙してみると少し便利過ぎるような気もします。

今回のテーマは野営です。「そのままの自然に触れる」に一歩踏み込み、キャンプを始めたころの緊張感やドキドキワクワクを思い出してみませんか。

野営とは

野営とは広義では一時的に野外で生活することですが、本記事では「キャンプ場以外の場所、つまり、山中や河川敷、湖畔や海辺といったキャンプ場以外でキャンプをすること」の意味で扱います。人に管理されていない手付かずの自然の中にテントを設営して過ごすので、身の回りのことはすべて自分でこなします。

ほとんどの場合、街灯などの照明はなく日没後はすぐに暗くなってしまいます。暗くなる前に適当な場所を決めてテントを張り、夕食の準備を済ませます。また、天候が崩れることも想定しておく必要があります。

自然のペースに自分が合わせていかなければなりませんが、快適なキャンプ場では味わえない不便さを楽しむことも野営の醍醐味のひとつです。空前のキャンプブームのおかげか、今では便利なグッズや参考になる情報がたくさんあり野営のハードルは下がっているようです。

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野営の魅力と注意点

相手は自然です。魅力もありますがそれと同時に危険もあります。野営の魅力と注意点をいくつか解説していきます。

魅力

そのままの自然に触れることができる 

自然を独り占めできます。テントを張った場所は自分だけの特別な場所。まるで秘密基地のようになります。そこからの景色や鳥の鳴き声、川のせせらぎを存分に堪能できます。

喧騒(けんそう)を離れ静かに楽しめる 

普段の慌ただしい日常を離れてひとり静かに過ごせ、自分のペースでゆっくりできます。

自分で何でもやれたという達成感がある 

自分の知恵を絞ってすべてをこなす必要があります。このサバイバルな環境を自分で考え行動し生き延びたような達成感もあります。

注意点

スマートフォンの電波が入らない可能性

場所は生活圏外の場合がほとんどだと思います。普段から当たり前に使っているので忘れがちですが、現地に着いてからはスマートフォンは使えないと考えておきましょう。グーグルマップ頼りでいると道に迷うこともあります。

電波の入る場所まで車で移動しようとする場合、すでにお酒を飲んでいる場合は飲酒運転となるので注意が必要です。

私有地の場合は許可が必要

野営をする場所を事前に調べておきます。場合によっては私有地となっていることもあり、その際は所有者の許可が必要になります。

行く前に誰かに知らせておく

登山と同じ考え方ですが、万が一遭難した場合に備えて、誰かに行先やいつ帰ってくるかを知らせておくことをおすすめします。GPSアプリや捜索費用を補償する保険もあるので参考にするのも良いかもしれません。

本格的な野営の前に

野営のリハーサルとして野営に近い状態でのキャンプを体験しておくこともできます。

その方法は野営を想定し、キャンプ場既設の設備をできる限り使わずにキャンプをしてみることです。意識するだけで準備が必要なものがわかり、本番の野営に備えることができます。「○○を持ってくるべきだった」「××しようと思っていたができなかった」など、意外と落とし穴はあるものです。

ぶっつけ本番よりは野営に行くことを見越して、キャンプを数回こなすとよいかもしれません。

まとめ

今回は野営について触れてきましたがいかがでしたでしょうか。
そのままの自然の中でキャンプを楽しむ、自然に触れるというテーマにはぴったりなアウトドアですね。その反面注意しなければならない点もあります。

今回の記事を簡単にまとめます。

野営とは「キャンプ場以外の場所、つまり、山中や河川敷、湖畔や海辺といったキャンプ場以外でキャンプをすること」で、手付かずの自然の中にテントを設営し身の周りのことはすべて自分でこなします。

魅力として

  • そのままの自然に触れることができる
  • 喧騒(けんそう)を離れ静かに楽しめる 
  • 自分で何でもやれたという達成感がある

注意点として

  • スマートフォンの電波が入らない可能性
  • 私有地の場合は許可が必要
  • 行く前に誰かに知らせておく 

ぶっつけ本番よりは、リハーサルとして野営を見越してのキャンプを数回こなすとよい。

普段の快適なキャンプ場も楽しいですが、野営でまたひと味違う楽しみを知ってみませんか。キャンプを始めたころの緊張感やドキドキワクワクがよみがえってきて、きっと今以上に自然が好きになれますよ。

Nature Serviceのキャンプ場

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