雨の日は少し憂鬱ですが、雨上がりに虹を見つけるとなぜか幸せな気持ちになります。虹は、自然界で発生する魔法のような現象の一つです。今回は「17 Wonderfully Curious Facts About Rainbows」と「8 Fascinating Facts About Rainbows You Probably Never Knew」の記事を参考に、虹の不思議をいくつか解き明かしてみたいと思います。

虹はどうして七色なの?

古代ギリシャ・ローマ時代には、虹は虹の女神イリスが作った道で、不老不死とつながっていると信じられていました。17世紀までは、虹が一体何なのか、どのようにしてできるのかはわかっておらず、七色だとも考えられていませんでした。紫一色だと考えられた時期もあれば、三色、四色、いや五色だと考えられていたこともありました。

虹は七色だと決めたのは、アイザック・ニュートンです。ニュートンは、太陽の白い光が雨粒に反射して戻ってくるとき、その角度の違いで色が変わることを発見しました。そして、赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫の七色だと決めたのです。ただ実際には色の境は曖昧なので、七色なわけではありません。

虹の端にたどり着ける?

虹の橋を歩いて渡りたい、虹の端にたどり着きたいと思ったことがあるかもしれませんが、虹は光が作る現象です。空に静止しているわけではなく、見ている人が動けば景色とともに移動するので触ることも虹の端に到達することもできません。

見る位置によって、虹の形や弧、色帯の幅などが微妙に違うので、誰かと隣同士で虹を見たとしても同じ虹を見ているわけではありません。また、同じ虹が出るということもないので、虹は一期一会の現象だと言えます。

虹はどうして半円なの?

虹は、太陽の光が空気中の丸い雨粒に反射して作られ、本来は円形です。でも、下半分は地面にかかり、そこには光を反射する雨粒がないので半円になるのです。飛行機などに乗って上空から見ると、円形の虹を見ることができます。もちろん、天候に恵まれればの話ですが。

反射する雨粒がないと虹はできないということは、冬に虹が出にくいことにも関係しています。冬になると上空の気温が氷点下まで下がり、雨粒が凍って雪になります。そのため、光が雨粒(雪の結晶)を通過することができないため、虹を見ることができないのです。

虹は地球にしかないの?

太陽系で虹を見られるのは、今のところ地球だけだと考えられています。木星には常にガスのハリケーンがあり、火星には水があるかもしれませんが凍っているようです。地球には、常に液体の雨が降り、直射日光が当たるという条件が満たされているからこそ虹を見ることができるのです。そう考えると、虹を見られることはとても幸せなことのように感じられてきます。

まとめ

地球でしか見ることのできない虹、二度と同じものを見ることはできない虹。虹を見られることは、私たちが考えている以上に貴重なことなのかもしれません。次の雨上がりには、虹を探しに行ってみてはいがでしょうか。

(参考)
17 Wonderfully Curious Facts About Rainbows
8 Fascinating Facts About Rainbows You Probably Never Knew

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