大きな波をとらえて颯爽と海原を駆け抜けるサーフィン、かっこいいですよね。一度はやってみたいと思うものの、始めるにはややハードルが高いと感じられるスポーツではないでしょうか。でも、一度始めるとはまってしまう人も多いとか。サーフィンはかっこいいだけでなく、どんな良い点があるのか調べてみました。今回は「Health Benefits of Surfing」「20 Benefits of Surfing for Health and Wellbeing」の記事を参考に、サーフィンが健康面や精神面に与えるメリットを紹介します。

健康面でのメリット

サーフィンは見るからに激しいスポーツですが、だからこそ体を鍛えるすばらしい運動です。全身運動であり有酸素運動なので、筋力アップや心肺機能の向上に効果があります。パドリングをすることで、なかなか普段使うことのない腕や肩、背中の筋肉を鍛えることができますし、波に乗るときには脚や体幹の筋肉が鍛えられます。また、動く波の上でバランスを維持し続けるので動的バランスも鍛えられます。片足で立ち続ける静的バランスも大切ですが、動的バランスも鍛えることで体全体のバランス能力が向上します。

さらに、持久力もつきます。ジムで4時間筋力トレーニングを続けるのは大変ですが、サーフィンなら4時間があっという間に過ぎることも。波が良いと何度も波乗りに挑戦したくなるので、時間を忘れてしまうのです。こうして、長時間体を動かし続けることは持久力トレーニングにもなり、肺機能が鍛えられて肺活量が向上したり、スタミナがアップしたりします。

精神面でのメリット

サーフィンで鍛えられる筋肉は数え切れないほどありますが、それと同じように心も鍛えられます。自然を相手にするスポーツは一筋縄ではいかないものです。波と向き合うことで忍耐力や挑戦心などの精神的な強さが培われます。また、波との対話は自己の内面と向き合う時間にもなり、自己理解を深めたり心の安定を得たりすることにもつながります。

いくつかの研究で、サーフィンは幸福感や気分の改善と正の相関関係があることが示されています。例えば、英国の国民保健サービスが行った研究で、サーフィンがうつ病やその他の精神疾患の治療に効果的であることが明らかになりました。また、英国エクセター大学がPTSD（心的外傷後ストレス障害)の退役軍人を対象として行った研究では、サーフィンをすることで参加者は苦しみから解放され、自身の経験について話し合うようになったという変化が見られました。このようにサーフィンは、精神的な健康にも大きな恩恵をもたらしてくれます。

自然とつながるメリット

サーフィンをすることは、自然を知ることでもあります。サーファーはいつも海に入って波に乗っているわけではありません。それと同じくらいの時間、陸から海を眺めています。海の様子や波のパターンを観察することで、サーフィンをするのに最適なタイミングを見極めることができるからです。海を眺めることは、必然的に海を知ることになります。サーフィンを通して、海に生きる生物やそれらを取り巻く環境や気候を知り、海洋環境や自然、ひいては地球に対する理解と敬意が深まっていくのです。

（参考）
Health Benefits of Surfing
20 Benefits of Surfing for Health and Wellbeing

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