山に行くと大きく深呼吸がしたくなり、一歩一歩登っていくうちに心が軽くなり、頂上に着いたときには感動で涙が流れてしまう。そんな経験をしたことはありませんか。山を登ると自分の感情が生き生きして、身体は疲れているのに気分は爽快に。山はそこにあるだけなのに、なぜ私たちの心は元気になるのでしょうか。今回は「Why The Mountains Make Us Feel Alive」と「5 top reasons why mountains make us happier」の記事を参考に、その理由と山の魅力を紹介します。
時間を取り戻すことができる
現代の生活には、ストレスがあふれています。そんな生活の中で、私たちはゆっくりしたい、休みたいという願望を持っていますが、なかなかそれを実行に移すことができていません。でも、「山に行く」と決めることで自分の手に時間を取り戻すことができます。
行きたい山を決め、計画を立て、休暇を取ることは、単にカレンダーに「休み」と書くことではありません。自分自身のために時間を確保するという約束をすることなのです。そして、実際に山に行くと、そこには圧倒的に自由な時間があります。自分で見通しを立て、自分のペースで頂上を目指します。自分で自分の時間をコントロールできるのです。
また、山は立ち止まる時間を与えてくれます。足を止めたときに山の中腹から見える景色の美しさや自分を取り巻く自然の美しさ、そして騒音や機械音のない静かな空間は、毎日を走るように生きている私たちに慌ただしさを忘れさせてくれます。
今を大切に生きようという思いが湧いてくる
山は何百万年も前からそこにあります。そして、私たちが去った後もずっとそこにあるのです。山の中でそのことを考えると、私たちがこの世で生を享受できる時間はいかに短いものかを思い知らされます。
また、山の頂上に立って目の前に広がる広大な景色を見ると、このすばらしい世界で私たちはいかに小さな存在であるかを改めて実感させられます。まだ見たことのない世界、したことのない挑戦がどれだけ多いか、そして自分に残された時間はどれほど短いか。そのことを強く感じ、今を大切に生きようという思いが湧いてきます。
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人生を力強く生きる意欲がみなぎってくる
山に入ると、すでに疲れ切った足腰に鞭を打つかのようなでこぼこ道が出てきたり、登るのに恐怖を感じるような急斜面が待ち受けていたり。また、突然の天候の変化に襲われるなどさまざまな困難に出会います。山が私たちの限界を考慮してくれることはありません。だから、それらの困難を乗り越えるために自分を追い込むことを余儀なくされます。
この状況は、物事がうまくいかないときにどう対応するか、自分自身とどう向き合うかなど、人生における困難を克服する上で大切なことを教えてくれます。山で逆境に対処することは、人生の挑戦に対処するための練習でもあるのです。それらを乗り越えることで自信と勇気が育まれ、人生を力強く生きようとする意欲がみなぎってきます。
(参考)
Why The Mountains Make Us Feel Alive
5 top reasons why mountains make us happier
田舎育ち18年、都会暮らし28年、海外暮らし5年。どこにいても緑と土が必要で、ときどき「山が見たい」と駄々をこねます。老後はヨット好きの主人と海と山の両方が見える場所に住みながら、世界各地を旅したい欲張り50代です。