森に行くとなぜ気持ちがいいのか?
漠然と行く森と、少し知識を持って行く森と、元気のなり方がきっと違うはず。
森の気持ちよさを「五感」から紐解き、疲れたココロとカラダが元気になる過ごし方をお伝えします。
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森の清々しさ
自然豊かな森林は、本当に清々しく、空気が美味しいですよね。
空気がきれいでもありますが、その理由は木々にあります。
木の幹や葉からは常に芳香成分(アロマ)が発せられ、空気中を漂っています。
アロマというのは、木が何十年、何百年、ただ1点に根付き生きていくために必要で、防虫、抗菌の役割をしているものですが、それを嗅覚がキャッチし、私達は「清々しい、空気が美味しい」と感じているのです。
針葉樹の多い所では、スッとした香りを感じることでしょう。
湿気が多い午前中、雨上がりはアロマの匂いをより感じやすいので、あえて狙って行くのもおすすめです。
森のアロマは自律神経を整える
万人の健康に、実は森は最適なのです。元気すぎる人を落ち着かせ、鬱々としている人を元気に…。森の偉大さを感じずにはいられませんね。
呼吸も整える
普段の生活では呼吸が浅いと感じませんか? 森では空気中のアロマの助けもあり、おのずと呼吸が深まります。
元気回復にぜひ深呼吸してみてください。腕を大きく広げ、胸いっぱい空気を吸い込みましょう。普段の生活で前かがみになった身体を広げるためにここでは腕を使ってください。アロマ成分が肺に入り込むことで、さらに健康増進が期待できるでしょう。
木、葉、土の香り
木や葉を手に取り、植物そのものからも香りを感じてみてください。材、樹皮が香るもの、葉をこすると香るもの、匂いの有無、強弱もあります。
横になれる場所があれば寝て、土の香りを感じましょう。微生物や菌が働いて発する香りはどこか懐かしく感じられかもしれません。
おうちで森林浴
自宅では国産の森のアロマ(精油)の使用がおすすめ。森とほぼ同じ作用があり、空気中に拡散すれば空気清浄、体には心身のバランス調整となります。国産精油は森林保全に繋がる取り組みが多く、私たちと森林の健康を同時に考えていけるのもいいですね。
五感を少し意識するだけで、自然の本当の豊かさに触れていける気がします。
次回は【聴覚編】お楽しみに。
NATURES. 編集部 キュレーター
英国IFA認定アロマセラピスト、森林セラピーガイド、五感に響くカフェ&セレクトショップ 神楽茶樓 ロハスプロデューサー
ハンター・料理人・養蜂家の父を持ち、東京にいながら里山の恵みに囲まれて育つ。現在は、都内のお店を拠点に、あらゆる健康(心身、自然、経済)から、持続可能な真の豊かさを追求し活動中。