【利島から伊豆大島へ】
のんびり過ごした利島を離れ、伊豆諸島最大の島・伊豆大島へ。
利島出発の朝にアクシデント。海が荒れているので、乗るはずの船が欠航に。他の移動手段であるヘリコプターも欠航。「絶海の孤島に取り残されるのか!?」という心配もあったが、そこはさすがの東海汽船。神津島への下りの船をなんとか着岸させて、東京・大島方面の上りのお客さんも乗船。神津島まで行って折り返してくるという運行(着発便)に。これからさらに状況が悪くなることを見越した判断(『利島あるある』らしいw)。こんなアクシデントも船旅の醍醐味。大島へは到着できそうだ。
利島の皆さん、ありがとうございました。またおじゃまします!
そこそこ揺れた船旅を経て、伊豆大島に上陸。人口8,000人の島はさすがに大きい。3階建程度のビルもチラホラ。お土産屋などのお店も何軒か見える。さてさて、大島はどんな島なのか?
大島は文字通り大きい島。レンタカー、レンタバイク、レンタサイクルなど、プランに合わせて島内の移動手段は事前に検討を(路線バス、タクシーもある)。要するに、徒歩で移動できるような大きさの島ではないということ。詳しくは伊豆大島観光協会WEBサイトで。
取材陣一行は荷物も多いのでレンタカーを選択。
【季節限定の自然を巡る】
バリバリの活火山である三原山を中心した島・伊豆大島は、火山とともにある島。そんなわけで、移動の疲れを流すべく温泉へ。これも火山という自然の恩恵。水着着用の露天風呂『浜の湯』へ。時刻はちょうど夕方。夕日を見ながら海に面した露天風呂に。綺麗に富士山も見えている。意外に近いんですよ、大島。温泉は島のコミュニケーションの場のようで、地元の方で賑わう。まるで下町の銭湯。
湯上り後、ドローン隊は当然のように夕日の空撮を始める。
夕日に照らされた三原山の外輪山を見ると、かなりの範囲でサクラが咲いているのが見える。オオシマザクラが8分咲きといったところか(ソメイヨシノはオオシマザクラの交配から生まれた。桜餅に使われる葉もこのサクラの塩漬け)。明日はこれを空撮だとドローン隊は張り切っている。2、3月の椿祭りで知られる大島だが、椿が終わった後のサクラも見事。この時期ならではの風景。そういえば、温泉で地元の方が花見をいつやるか話をしていたなあ。島の人も楽しみなオオシマザクラ。いい時期に来たもんだ。
ということで、翌日は季節限定のサクラのスポット千波へ。地元の方しか知らないような場所を教えてもらい、ドローンを飛ばす。やはり夏がトップシーズンの大島だけど、自然は季節によって違う顔を見せてくれるもの。その時期その時期の楽しみ方がある。大島はサクラの時期も面白い!
動画はこちら!
【伊豆大島は火山の島】
数十年周期で噴火を繰り返す三原山。そのため大島には火山に関係した自然が多い。まずは、その火山活動でできた『裏砂漠』へ。「まるで月面」と印象を語る人も多い、火山灰と砂礫が作り出した砂漠。大島に行くなら外せないスポット!(歩いてはたどり着けないので移動手段の確認を。ツアーに参加するという方法もあり)
裏砂漠に着くと、まずその圧倒的なスケールに驚かされる。標高700m。見渡す限りに広がる黒い砂漠。地元の人も「勝負ができる(自慢ができる)」というのがよく分かる圧巻の自然。東京からちょっと行くだけでこんな自然が見られるとは驚き。女性的な優しい自然というよりは、男性的な強い自然を感じながらの裏砂漠散策。そんなわけで、こんな場所でビールを一杯やってみたいわけなのですw(足元が悪いので、しっかり歩ける靴と防寒着の用意を)
次に向かうのは、大島の火山活動の歴史を物語る「地層大切断面」。大島一周道路沿いにある巨大な地層。車で走っていると急に出てきて驚く。海外の火山研究者にも知られたこの地層は、100回分の太古からの噴火層が見られ、高さ30m、長さ800mも続く。見た目から地元では『バームクーヘン』と呼ばれる(お土産にバームクーヘンがあるらしいw)。こちらも巨大。大島はどこも自然のスケールがでかい。
大島最大の自然スポット・三原山散策は次回!
【観光者としての伊豆大島】
伊豆諸島最大の島・伊豆大島は、その大きな懐で観光客を受け入れてくれる印象。多くの観光スポットは観光の準備ができているし、お土産物屋や商店、食事ができるところも多い。時間をもてあますことなく観光を楽しめる。観光の島と言ってもいい。
でも、企画のキーワードである『アイランド』か『島』かという視点で考えると、伊豆大島は『島』のように感じる。『玄人向け』と地元の方が言っていたが、内地の人が思うようなリゾートの島ではないなあという感じ。温泉の下町感も生活の場なんだという証拠かも。
ただ、この島が持つ自然の魅力はすごいの一言。何もかもが圧倒的。利島が自然の癒しを与えてくれるとするなら、大島は自然の脅威を教えてくれる。「大きいと言っても島でしょ」と心配しなくても大丈夫。島ということを差し引いても、大島の自然は大きく、そして力強い。そんなイメージを与えてくれる。
圧倒的なスケールの自然とともに暮らす島・伊豆大島
伊豆大島の情報は、伊豆大島観光協会 WEBサイトか、いろんな角度から伊豆大島の魅力を発信している「伊豆大島の楽しみ方発見サイト・伊豆大島ナビ」で!
今伊豆大島では、観光復興キャンペーンを実施中。このチャンスに伊豆大島に行こう!
詳しくは「GO TOKYO 伊豆大島へ遊びに行こう!」で確認!(2017年3月31日まで)
次回「伊豆大島編2」。島の方と一緒に三原山巡り!
Nature Service 正会員 島事業リーダー
酒と音楽をこよなく愛する自由な情報設計者。島での楽しみ方は素潜り。綺麗な海を見ると潜りたくなって仕方ないらしい。潜った後のビールと、民宿のご飯が大好物。ビールおじさん。
カズさん初めまして。私は伊豆大島出身のものです。大島編を拝見させていただき私の知らなかった素晴らしい大島を知ることが出来ました。またこの島でいつか暮らせたらいいなと思いました。