お花見、と言うと、日本の桜を思い浮かべる方がほとんどかもしれませんが、実は海外にも桜の名所は複数あり、毎年お花見を楽しみにしている人たちがいることをご存知でしょうか。これからの季節、何かと耳にする桜の開花情報ですが、今回は世界のお花見スポットに焦点を当てて、「6 Prettiest Destinations in the World to See Cherry Blossoms」を参考にご紹介しましょう。

ワシントンDCの桜

桜の季節になると度々メディアで取り上げられるワシントンDCの桜。日本とアメリカの友好の証しとして、1912年に当時の東京市長、尾崎行雄氏から寄贈されたものなのです。その数おおよそ3000本。

毎年桜の咲く3月中旬から4月中旬にかけて、全米桜まつりが開催。凧揚げやパレード、そしてさまざまなパフォーマンスが日々繰り広げられ、最終日には花火も!日本でも良く知られる「ソメイヨシノ」が咲き乱れる姿を一目見ようと、各地から多くの人が訪れます。また、桜まつりでは根付の展示が行われたりと、日本の文化を知ってもらう場ともなっているようです。

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photo by Andrew Bossi

ストックホルムの桜

お次はスウェーデンのストックホルムにあるキングスガーデン(王立公園)の桜。こちらも1998年に日本から贈られた63本の桜がお花見の主役となっています。毎年4月中旬から後半に花が咲き誇り、桜を楽しみながら太陽を浴び、おしゃべりをし、さらにはチェスをする人々の姿も見られるとのこと。

元々、このキングスガーデンは年間を通して観光客にとても人気のある地なので、もし行く機会があるのであれば、桜の季節に行ってみると良いかもしれません。

photo by ArlidV

バンクーバーの桜

毎年カナダのバンクーバーで行われる桜まつり。桜の木は何と4万本を超え、その多くは日本から寄贈されたものだそうです。この桜まつりは単に桜を鑑賞するだけではなく、日本と関わりのあるイベントが数多く行われることでも知られています。お茶や折り紙、書道、お酒の試飲など、日本の文化に触れる機会が満載で、桜を見て一句読む、俳句コンテストも行われるそうですよ。桜づくしでもあり、日本づくしでもあるお祭りと言えそうです。

また、桜の木のことをもっと知ってもらうために、お散歩をしながら、桜にまつわるさまざまなお話をガイドさんがしてくれるというイベントもあります。それにしても、4万本の桜とは、日本でもお目にかかれないレベル!少し羨ましいですね。

上記以外にも、ボン(ドイツ)やソウル(韓国)のお花見スポットが紹介されていましたので、日本以外にも世界の至る所で桜を愛で、楽しむ習慣があるようです。日本から贈られた桜が海外で咲き誇り、人々に喜ばれているのは何とも嬉しいことですね。桜の花が咲くのは春のほんのひと時。皆さまも、近隣の桜スポットを探してお出かけしてみませんか?

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《参考URL》
National Cherry Blossom Festival
Where to see cherry blossoms in Stockholm|Slow Travel Stockholm
6 Prettiest Destinations in the World to See Cherry Blossoms|VIVA
Natasha Mihell(意訳:菊地薫)

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